第10節:騎士王再来
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あの後、ライダーを倒した子ギルたちと合流し、剣崎さんのことを皆に紹介し、お互いのことを説明し完全に理解出来るまで1時間ほどかかった。
また、子ギルが言うには今の自分は一度受肉したはずなのになぜか解除されてしまっている、要は身体構造がサーヴァント本来のものに戻ってしまったとのことなので、遠坂契約した。
剣崎さんも同様だった。
そして、そこから今度はイリヤたちのことについても全て話し合い、理解した時には夕方になっていた。もっともこんな天候だと、夕方と言うのもなにかデジャヴを感じるが。
そして、今俺たちは衛宮邸の前に立っている。
「一部の奴はもう知ってると思うけど、ここは俺の実家だ。」
知らない奴のためにも改めて紹介をしておく。
「……開いてるか」
半壊した門を開け放つ俺。その奥では一部が半壊している武家屋敷が鎮座していた。
「……一応、こう言うべきだろうな、ただいま。」
「そうね。ただいま。」
「うん、ただいま。」
「じゃあ私も。ただいま。」
「私も。ただいま。」
俺、遠坂、イリヤ、美遊、クロはもう知っているが改めて「ただいま」を述べた。
「さ。他の皆も入ってくれ」
「おう」
「では、失礼する。」
「ああ、ありがとな。」
「失礼しまーす。」
「お、お邪魔します。」
「じ、邪魔するわ。」
軽快に応え、女性陣は少し抵抗を覚えながらもその門をくぐった。
士郎の家は築100年はあろうかという武家屋敷である。その大きさは語らずとも理解できるだろう。
その半分が崩れていようとも休める事に変わりはない。
「……こっちも崩れているのか」
俺としては切嗣との思い出が詰まった場所が壊れてしまっているのを見るのは心苦しい。
だが、今はそんな感傷に浸っていることはできない状況であることは重々承知している。だからこそ、屋敷の中を進む。
自身の部屋へとたどり着いた士郎は手早くボロボロの服から着慣れた服装へと着替えた。
そして、居間へと戻れば、各々が寛いでいた。
「あれ?キャスターと教授は?」
「ああ、あいつなら結界を張りに行ったぞ」
「そっか、ありがとう剣崎さん」
その後に彼は台所へと移動する。冷蔵庫を開き中に残る数少ない食料を腐食がないかを確認してから取り出し熟考する。
「ガスはあるか……水は井戸からのやつを沸かせばいいし」
井戸の方は定期的に使っていたので問題はないと思われる。
ガスもボンベの方を使っているので問題はなかった。
つまりは料理をするには少しアレではあるが、問題なかった。
そうと分かればすぐさま行動とばかりに士郎はせっせと動き始
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