第10節:騎士王再来
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対して、どうだ凄いだろうとばかりにえっへんと踏ん反り返るオルガマリーさん。それに苦笑する俺と遠坂とイリヤとクロとサーヴァント二人。
その時だった。
『これは………!みんな、よく聞いてくれ。君たちのかなり近くに魔力反応が発生しているだが…妙なんだ。魔力値が一定していない。上昇したり低下したりを繰り返している。いったいこれは何だろう?』
「疑問はあとよ。ロマ二。その場所はいったいどこ?もしかしてこの屋敷の中なの?」
『あ、はい。そうですね所長。もっと詳しく言うと所長たちの視界に収まるところですかね、これは。』
その瞬間、俺は頭に稲妻が走ったかのように閃いた。
そして、おそるおそるDr.ロマンに確認をとる。
「ドクター、それってもしかして土蔵から発生してるんじゃないですか……?」
「あ、確かにそうだ!君の言うとおりだ。ありがとう士郎君……ってあれ?どこに行くんだい士郎くーん!」
俺はDr.ロマンの答えを聞いた瞬間、土蔵に直進していた。
そして辿り着き、扉を横に引いて中、特に右端を覗くとそこには俺の予想に違わないある魔法陣が展開されていた。
「ああ間違いない……アレは…!あ、でも……」
遅れてやってきた遠坂とキャスターもそれを見て目を見開く。
「おい嬢ちゃん、この紋様、この術式は間違いなくサーヴァント召喚のそれじゃねえか!」
「ええ、文句なしにそのとおりよ!しかも、ここに展開されていること、そして今も士郎が近づく度に魔力値が私にもわかるくらい高まっているあること、この2つの条件から導き出される答えは…………ドクター!」
遠坂は自身の予想を確実にするためDr.ロマンに声をかける。
「ん?何だい?」
「たしか、マスターが望む英霊を呼び出したい場合は、聖晶石3個とその英霊に関する触媒、例えば聖遺物が有ればいいのよね?」
「ああ、そうだけど……って、もしかして
この魔力反応はサーヴァントのものなのかい?」
「ええそうよ!しかもその正体も特定済みよ!」
「ほんとかい?じゃあ早く召喚してくれ!味方は一人でも多いほうがいい!」
「ええ勿論よ!士郎!」
そこでようやく遠坂は、先ほどからずっと呆然としていた俺に声をかける。
「何だ遠坂?」
「それが何かはわかってるんでしょ?」
「ああ勿論だ。サーヴァント召喚の術式だろ。だけどあいつはもうこの時代に敵として存在してる。来てくれる可能性はかなり低いだろ?」
「何言ってんの。それはこの特異点におけるセイバーでしょ?しかもキャスターの話だと完全なサーヴァントだったっていうじゃない?」
「ああ、あのセイバーは半分生きてるとかじゃなく間違いなく座から来てたぜ。坊主。
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