第10節:騎士王再来
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動させた。
キンッ、と言う音と共にマシュの盾から巨大な魔方陣とともにこれもまた巨大な光の結界が展開され、炎の巨人の一撃をなんとか押し返し、そのまま巨人を吹き飛ばした。巨人はそのまま消滅し、キャスターは首をコキリ、と鳴らしながらマシュを褒める。
「―――ヒュウ。まさかマスターもろとも無傷とはね。出来たじゃねぇか、嬢ちゃん」
「え、もしかして私、宝具を発動できたんですか………?」
「ああ喜びな……いや違うか。褒めてやれよ坊主。嬢ちゃんは間違いなく、文句なしに一級のサーヴァントだ」
(と、いう事はアレは……!!)
「マシュ!!やったな!!宝具展開できたじゃないか!!」
「うん!おめでとうマシュさん!!」
「フォウ、フォーーーウ!!」
「あれ?居たのフォウ君?」
「フォウ!?」
イリヤと、ずっと居た!!と言いたげなフォウと共にマシュを褒める。
カルデアから見ているロマンも驚いたようだ。
『マシュはそれほど精神的に強くなかったはずのに……まさか、こんなに早く宝具を開放できるとは!!』
「いやDr.ロマン。それはアレだ、嬢ちゃんを見誤ってたんだよ。嬢ちゃんは守る側の人間だ」
「未熟でも仮初でも贋作でもなんでもいいから守りたい。多分そういった願いがきっかけで宝具展開に繋がったんじゃねえか?」
それは鳥に飛び方ではなく泳ぎ方を教えるような物……らしい。確か、ペンギンって……「フォウ!!(それは気にするな)」あっ、はい。
「……まっ、それでも真名をものにするには至らなかったようだな?」
「ああ……」
そう。簡単に説明するが、宝具というのはその英霊が生前に築き上げた伝説の象徴。その宝具には真名―――つまり真の名が存在する。それを魔力と共に開放することによりその宝具の力を十全に使う、というのがメインであり、他にも永続的に一定の効果を発揮させる常時発動型がある。
「まあでも、宝具を使えるようになったこと自体はいいことじゃない。」
気づけば、遠坂とクロとオルガマリーさんがこっちに来ていた。
「そうね。クロの言う通りだし、ここは記念に仮の名前をつけてあげたらいいんじゃないかしら。ね、マリー。」
「ええ確かにそうね。それじゃあちょっと待ってて、うーん何かいいアイデアはないものかしら……?」
オルガマリーさんはそのまましばらく首を右に左に捻り続けたのち、何か閃いたらしくポンッ!と手を打った。
「そうね、宝具の擬似的な展開だから・・・”仮想宝具 擬似展開/人理の礎”なんてどうかしら?キリエライトにぴったりだと思うのだけど?」
「ロード・カルデアス……良い名です!ありがとうございます所長!!」
直角90度で最敬礼をしたマシュに
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