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Fate/kaleid night order
第10節:騎士王再来
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してないでとっとと行ってきなさい!」

「ミユ、クロ……うん、わかった。私行ってくる!」


私はそう行ってマシュさんのもとへ飛び立った。





−side士郎−


俺はマシュのもとに駆け寄る。と、その時イリヤもやってきた。

「イリヤも考えてることは同じみたいだな。」

「うん!」


お互いに笑い合う。確認はそれだけで十分だった。
次の瞬間、俺たちはマシュの方を向き、俺は彼女の右肩に、イリヤは左肩に、それぞれ手をおき、余った方の手で彼女の背中を支える。


「俺とイリヤがお前を支える…だからマシュ!キャスターにすごいものを見せてやろう!」

「そうだよ!マシュさんなら絶対やれる。マシュさんの誰かを護りたいって願いは本物だってお兄ちゃんも私も知ってるから!

「先輩、イリヤさん……はいっ!!」


 そうだ。俺たちに今出来る事は、マシュの覚悟を支えてあげることだけだ。
 更に熱さが上がっていく……キャスターは宝具を放つ気だ。


「ん、坊主だけじゃなくイリヤ?嬢ちゃんも増えたのか。まあ構わねえが。そんじゃあ行くぜ……嬢ちゃん!!」


キャスターはゆっくりと呪文を紡ぎ出す。


「我が魔術は炎の檻、茨の如き緑の巨人。因果応報、人事の厄を清める社――――
焼き尽くせ、木々の巨人……

焼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)』!!」


 炎の巨人が顕現する。
 距離が近いからか、それとも熱量が高すぎるのか、どちらに―――どっちもにしてもチリチリと炎で肌を焼かれるような熱気が伝わって来て、今にも皮膚が燃えそうだ。

そして、炎の巨人の一撃が頭上より振り落とされた。 
マシュの盾は炎の巨人の一撃を受け止める。


「ぐ、ううぅぅぅぅぅぅ……」

「おいおいどうしたァ!!嬢ちゃん、さっきからずっと押し負けてんぞ!!そんなひ弱なんじゃてめぇの大事なセンパイとトモダチが全身丸ごと黒焦げになっちまうぞ!!」

「っ……!ぅぅぅううううああああああああああァァァァァぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


マシュは全身に残る力を全て振り絞ってまるでこの身が千切れんとでも言わんばかりに堪え続ける。


(守らないと・・・!使わないと、皆、皆、燃えてしまう???偽物でもいい、今だけでもいい。私が使わないとみんな・・・)

「「マシュ(さん)。」」

「「頼む(お願い)!!」」

「っ……………!」


俺たちの叫びを聞いたその瞬間だった。
マシュは盾を正面に突き立てるようにして構え、


「はあああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ???!!!!!!!」


裂帛した叫びとともに宝具を発
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