第10節:騎士王再来
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ていたが、こういうのも悪くはない。あの夫婦が出してくれたのと同じ、温もりを感じられる料理だ。」
「流石に褒めすぎですって。何も出ませんよ。」
皆の俺の料理への感想を聞きながら、一応皿を洗う為に水溜めの桶につけておく。
その時だった。
「ところで盾のお嬢ちゃんは宝具は使えるのか?」
キャスターの唐突な質問、それにその場の雰囲気が一気に沈む。
「あ?もしかして使えないのか?デミ・サーヴァントだかなんだかわからんが宝具が使えないってのはどうなんだ?」
「キャスター…それは本人が一番気にしてることなんだからあんまり口を出すなよ」
あの大きな盾をどう使うのか分からないがマシュはアレで敵を殴ったり、地面に突き刺したりして器用に戦っている。それはそれで良いのではないのか?
「そりゃ確かにマシュはまだ宝具は使えないみたいだけど、話を聞くに、そのデミ・サーヴァント化?を経験してからまだ一日も経ってないんだろ?だったらそんなに早く宝具が使えるようになるわけがないじゃないか。」
剣崎さんの弁は確かに正しい、しかし英霊のキャスターから、そして俺と遠坂から見ればそれは少し違う
「あ?そんなもん使えるに決まってるじゃねえか」
「え?」
キャスターの軽い言葉に戸惑うマシュ、それを俺たちは大人しく見守る
「英霊の宝具なんてのは霊格魂そのものに刻み込まれてんだよ。お前にどんな英霊の霊格魂が憑いてるかわからねえが宝具そのものが使えないなんてのはまずあり得ねぇ」
俺と遠坂の方を見て「なっ、坊主、嬢ちゃん?」なんて言ってくるのもだから何も言い返せない。
「お嬢ちゃんは宝具がそれなりに戦わないと発現できないと思ってるだろ?それは間違いなんだよ。ようは気合の問題だ」
「気合…ですか?」
「あぁ、大声を上げるとか…そんなことから始めてもいいと思うぜ?」
「そうなんですか?そ・う・な・ん・で・す・か!」
「うわわわっ?」
「ちょっと!何よいきなり?」
「ッ………?」
おおう、突然の大声。これはさすがに俺もこうするとは思わなかった
「お、おお……マジか、ものの例えだったんだが…流石にまじでやるとは思わなかったぜ。」
キャスター自身も驚いた顔をしている。だがそれよりも女性陣には結構響いたようだ
「士郎、アンタなんで驚いてないわけ?」
「うぅ……耳がキーンとする。お兄ちゃんとキャスターさんはなんでそんなに平気な顔してるの?」
「同感…お兄ちゃんはなんでなんともないの?」
「ホントにね。まったく、ケロリとしすぎよ。」
顔をしかめる女性陣…あはは。まぁ、慣れとしか言えないんだが
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