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Fate/kaleid night order
第9節:VSランサー
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で休む事も出来る筈だ」

「お、いいね。そこはどこだ?」

「俺の実家だ。」


俺にとって、本当の意味で始まりとなった場所、衛宮邸。あそこならこの大人数もなんとか許容出来るはずである。なんとか残っていてくれるといいのだが。


「なるほどな!確かにあそこならくつろげそうだ!」

「おいおい、連れてくのはお前だけじゃないんだぞ。」

「解ってる解ってる。それでさっきの件。実際どうなんだ、やっぱりセイバーのことが気にかかるんじゃねぇのか?」

「ほっとけ。」


俺の本来のサーヴァント…確かにそれは彼女以外にはあり得ない。あの言葉を、あの声を、あの仕草を覚えている俺としては彼女以外を自分のサーヴァントにしないという選択など出来ない、出来るわけがない。


「まぁ、セイバーが俺と契約してくれるかわからないけどな。」


誰にも聞こえない声で独りごちる、それは燃え盛る炎の音にかき消されて消えた。


その時だった。俺に向かって一本の矢が高速で飛んできたのは。


「ッ!坊主、避けろぉっっっ!」


「キャスターがそう言って駆け出そうとした時はしかしすでに遅く矢は目前に迫っていた。








直後に、斬撃が矢を襲った。

『!!!』

咄嗟に斬り伏せた影は一度マシュから遠く離れる。
いきなりのことに唖然とする2人を置いて、矢を射った本人が降り立った。そして俺に駆け寄り肩を揺さぶる。


「おい君!大丈夫か!うぇっ?君は??」

「……あなたは??」


呆気にとられていた俺はなんとか自我を取り戻し、その顔を見て驚愕する。1年半前、一度だけだが出会い命を救ってくれた人だったからだ。
なので礼を言おうとするがキャスターとクロが割って入った。


「マスターを助けてもらったうえにマスターの知り合いにこんなことをするのは不躾かもしれんが、てめぇーーー何者だ?いや、言い方を変えるか。何処の英霊だ!」


俺はそれを聞いて戸惑うよりも先にある考えに至る。


「ひょっとしてこの人もマシュやエルメロイ2世みたいなサーヴァントに肉体に憑依されてるのか?」

「ああ、そうみてぇだが…」

「えぇ。そうなんだけどーーー何なの?その割には、あなたは肉体そのものがサーヴァントとの憑依とか関係なしに異常っていうかーーー」

「どういうことだ、何を言ってるんだ?」 俺がそう答えそうになった瞬間、その人がまた喋り始めた。

「まいったなぁ。予想はしてたけど、流石にそこまで気づかれてると俺は敵じゃない、って言っても信じてくれないか。じゃあ、俺の真名と本名を明かすからそれでこの場は信じてくれないか?」

「っ??」


真名。それはサーヴ
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