第9節:VSランサー
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って再びクロのほうを向く。
「ねぇ、それでその弓兵の正体は誰なのよ。知ってるなら早く言いなさいよ。」
「あー、すまねぇ嬢ちゃん。今坊主と話してる間に忘れちまった。」
「ハア?何それ、解りやすい嘘言わないでよ。」
「いやマジだって。な?この通り信じてくれ。」
「……わかったわ。」
「ゴメンな、クロ。」
「別に怒ってないわよ。お兄ちゃんがそうするのは私を思いやってのことなんだろうし。ただ、そうやってなんでもかんでも一人で背負い込むのは良くないって思ってるだけ。」
「ハハ、そういう癖はなるべく治していってるつもりなんだけどな。」
半ば不服そうではあったがなんとかクロはキャスターの話を信じてくれた。
俺は急いでなるべく自然に別の話に切り替える。
「其れでキャスター。これからお前はどうするんだ?俺たちは此れから柳洞寺の大空洞へ向かって大聖杯を破壊するつもりだが」
「あぁ、俺もそのつもりだ。だからよ、今後も協力って事にしねえか?」
槍を地面に刺し、真剣な顔で俺へ提案してくるランサー…いや、キャスター。
「俺はそのつもりだけど…」
遠くから走ってくる遠坂達を見るとキャスターも納得したのか頷く。
「成る程な、俺としちゃお前さえ良けりゃこのままマスターになっててほしいんだが…」
「ああ、構わないぞ。」
「そうか!ありがとな!」
「あ、でも言峰が生きてたら、あいつと契約してたのか?」
「んなわけあるか!あいつにパシられんのはもうコリゴリだ!」
即答だった、実に早い回答だった。
「そ、そうだよな。なら俺か遠坂しか居ないんだよな。俺たち、カルデアからの支援のおかげで信じられないことに複数のサーヴァントと契約できそうだし」
「あぁ、成る程な。で、他にもサーヴァントと契約すんのか?って聞くまでもないか…どうせ、あとは大空洞の奥にいるセイバーにでもするつもりなんだろ?」
「セイバーが大空洞にいるのか?」
「おお、いやがるぜ。そんでもって、今回の件の聖杯を守ってんのもあいつだ。」
「………そうだったのか。」
彼女に再開できるという嬉しさと、味方としてはこの上無く頼もしかったアイツと戦わなければならないという悲しさ、不安が同時にこみ上げる。だが、それでもこの特異点の異変を解決するにはやるしかないのだ。
「だが今すぐ向かうってのはお前の仲間のさっきの疲労具合を見るに難しいだろう。今日はひとまず休んで明日の明け方にでも攻め入るとしようぜ。」
「ああそうだな。」
「んで、そうするにあたって、どっか寛げる場所は無いもんかね?」
「……それなら少し心当たりがある。運が良ければそこ
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