第9節:VSランサー
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弾いた武器を消し飛ばす。
「いいねぇ、その正確な狙い。頼りになる」
ランサーの賛辞が聞こえるがそれを耳に入れる余裕はない。
続いて構える第二射…狙うは刀、又は大刀…
再び意識を集中し、放つ。
放たれた剣矢は今度も寸分違わず刀を弾き飛ばす。それを確認するのと同時に再び剣矢を爆発させる。
「これなら行けるな。」
俺は地面にさしていた剣を全て消し、新しく大きめの矢を3本投影し、一気に構える。
「体は…剣で出来ている」
極限まで集中力を高め、残りの3本の大刀、大槌、薙刀を狙う
既に当たる事などわかりきっている。ならば、後は矢を放ち、弾き飛ばす事のみ。
極限の第三射、放たれた矢は三つ…当たった矢は三本、大刀、大槌、薙刀の全てを弾き飛ばした。
「ナイスだぜ、坊主、嬢ちゃん!」
青い閃光が大地を駆け抜け、シャドウランサーへ突進する。
槍と槍がぶつかり合い、ぶつかり合う鉄の音が激しく響き、火花が熱く眩く辺りを照らし、むき出しの殺気が辺りを包む。
「いいねぇ!此れでこそ戦いだ!黒化してる癖に良くやるじゃねえか!」
「??????????????????????????????????」
シャドウランサーは槍を振るい、ランサーの心臓を狙う、ランサーは魔槍でそれを防ぎ、更に相手の心臓を狙う、シャドウランサーは自身の槍で防ぎ……その繰り返しを無限に続ける。
その時だった。
「Es last frei.、Werkzung―――!」
後方支援のために俺とクロよりさらに後ろに控えてもらっていた遠坂のほうから虹色の斬撃が飛来する。
ランサーは自身のスキル「矢避けの加護」によって難なく躱すが、それを持たず、またキャスターとの死合いに必死だったシャドウランサーはそれをモロにくらい吹っ飛ぶ。
「ガッ……??」
「あっぶねぇ!今の下手したら俺に当たってたろうが!も少し加減できなかったのかよ!」
「うっさい、加減の仕方なんか知らないのよ!とにかくキャスター!一旦離れて!」
「あいよ!」
「教授、今です!」
「了解した、刮目しろ、これぞ大軍師の究極陣地『 石兵八ノ陣』!」
高校生のころ氷室から聞かされたことがあった。
「石兵八ノ陣」、それは孔明が自軍の敗走が決まった際に仕掛けておいた伝説上の陣形。
孔明の十八番である「奇門遁甲」を利用した、地理把握・地形利用・情報処理・天候予測・人心把握の五重操作からなる、まさに彼の軍略の奥義にして最終形態というべき閉鎖空間。
それが、エルメロイ2世の掛け声とともに宝具として目の前で再現されていく。
上空から複数の石柱
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