第8話:万華鏡の少女たちとの出会い、そして〜
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」
「そうだな・・・別に構わねぇぜ?俺もお前のことは嫌いじゃねぇからな。だが、なにぶん今のクラスはキャスターだ。ランサーとしてのステータスは求めない方がいいぜ?それでもいいのか?」
そうこちらを試すような返事をしつつもニヤリと笑いながらこちらに右手を突き出してくるクー・フーリンはその瞳で『ほら、早く坊主も出せよ』と語りかけてくる。俺は両手に持っている双剣を地面に刺し、Dr.ロマンに確認をとる。
「ドクター、野良サーヴァントとも契約を結ぶことってできるんですか?」
『ああ、可能だ。あと、そのための魔力提供も心配しなくていい。カルデア側が常に君と凛君に魔力を供給し続けるからね。』
「解りました、有難うございます。」
「クー・フーリン。さっきの件、俺はそれで構わない。だけど遠坂に話したいことがあるから少しだけ待ってくれ。」
「しょうがねぇな。さっさと済ませろよ、坊主。」
クー・フーリンは渋々、突き出した右手を一旦降ろした。
「ああ解ってるさ。じゃあ遠坂、お前も契約した方がいいんじゃないかと俺は思うんだけど、どうかな?」
「そうねぇ・・・うん、賛成よ。ていうか私もそのつもりだったし。だって私にもサーヴァントがいないとこれから先やりづらいと思うから。ってことで教授。契約お願いします。」
「そうだな。了解した。引き受けよう。」
「決まりだな。もういいぞ、クー・フーリン。」
「おう解った。」
俺とクー・フーリン、遠坂とエルメロイ2世で向かい合うように立ち互いに手を出しあう。
「時間もないし、詠唱は私が前に教えた簡略化した形でいくわよ。いいわね士郎?」
「ああ。」
そして、契約の儀式を始める。
「「ーーー告げる。汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯のよるべに従い、この意、この理に従うのならーーー」
「「我に従え!ならばこの命運、汝が剣に預けよう!」」
「「キャスターの名にかけ誓いを受ける。お前を我がマスターとして認めよう。坊主。」」
クー・フーリンは背中からある槍を抜き上げ、軽く振り回すと杖を消し槍兵としての鎧に魔術師としてのローブが綺麗に融合したような姿へと自身を変化させる。
その銘は《魔槍ゲイボルグ》又の名を|《刺し穿つ死棘の槍》《ゲイボルグ》。真名を解放すれば"心臓に命中した"という結果の後に槍を放つことで確実に相手を殺す魔槍だ。
その性能は、ともすれば原典にして北欧神話の主神オーディーンが持つ、此方も同じく因果逆転の力を備えた槍大神宣言を上回っているのではと言われることもあるほどだ。
「やっぱ、俺はこれだわ。」
腰を低くし
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