第7節:VSアサシン
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アサシンが乱暴に着地させられたその瞬間だった。アサシンの肉体に、先程何処かに飛んでいった筈の複数の干将・莫耶が全て同時に刺さる。
「ナ・・ニ・・・?」
驚愕した声。だがアサシンの目が恐怖に見開くのをお構いなしに、俺は新たに5組の干将・莫耶を投影し打ち出す。
そしてそれらはアサシンの体に刺さっている全ての干将・莫耶に引き合うようにしてアサシンを穿つ。
「ガアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァッ??」
(よし、初めてだったがなんとか成功したな。)
だがそれだけでは終らせない。
「ーーー爆ぜろ。」
それを合図に全ての剣が同時に魔力爆発を起こした。
無論、その中心にいるアサシンはそれに呑み込まれる。
「バ・・・カナ・・・バカナアアアアアアァァァァッ??」
絶叫が響く。
「ソ、ンナ……聖杯、ヲ、目ノ…前ニ……シテ……」
アサシンのその言葉を最後に、戦いは終わった。先ほどまで俺たちを翻弄していたアサシンのサーヴァントはボロボロの黒衣と共に消え去った。
「ぶっつけ本番だったが上手くいったな。」
「ええ、投げた物が戻ってくる性質を利用した作戦とは考えたわね。やるじゃない、士郎。」
「そんなことないさ。初歩的なことだしな。それに、ほんとにギリギリだった。あの時少しでもやるのが遅れてたら、マシュを助けられなかった。」
「はい。本当にありがとうございます、先輩。あと、凛さんも凄いです」
「ん??よく聞こえなかったんだけど!」
「いえ、なんでもありません。」
「っていうか、遠坂。お前アサシンを言葉で虐めてただけだよな?」
「あら、気のせいよ士郎、私がサーヴァント相手に言葉で攻めるなんてあり得ないでしょ?」
「いや、」
「あり得ないでしょ?」
「だから」
「あ・り・え・な・い・で・しょ・う?」
「ああそうだな。きっと俺の見間違いだったんだ。そうに違いない。」
「それでいいんですか?」
「これはな、気にしちゃダメなんだよ。マシュ。」
「先輩・・・」
その時、Dr.ロマンから通信がきた。しかしその内容は今の俺たちにとっては、死屍に鞭を打たれるようなものだった。
『・・・かなり悪い情報だ。士郎君、凛君、マシュと所長をすぐにそこから離脱させるんだ!サーヴァントの反応がもう一つそこへ向かってる!』
「な・・・・・・っ!」
先程の戦闘はマシュがアサシンの動きについて行けずに一方的にやられていた。それなのにもう一体でもサーヴァントが来ようものならマシュは確実に負ける。マシュを呼び戻すために視線を戦闘へ戻すと、
「士郎ッ??」
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