第6節:霊脈地ヘ、そして来る万華鏡の来訪者
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命なんて私に背負えるわけないじゃない・・・・・・!」
「あら。やっぱり貴方優しいんじゃない。ね、士郎。」
「ああ、たとえ理由が何であれこの状況で自分じゃなく他の誰かの命を救うことを真っ先に考えられる奴なんて、やっぱりオルガマリーさんは優しいんだな。」
「だ・か・ら!違うって言ってるでしょう!私一人の手に負えそうにないからに決まってるじゃない・・・・・・!」
不安な表情を浮かべて悲痛な声を上げる。ここまで切羽詰まってる彼女は見たことがない。
「死なないでよ、頼むから・・・・・・!・・・・・・ああもう、こんな時レフがいてくれたら!」
そう言う彼女からはレフ教授への強い依存のような、そんな感情が伝わってきた。
その時再び画面上にDr.ロマンが現れた。大急ぎで冷凍保存の指示を出して戻ってきたらしく、彼の額から汗が、洪水のとまでは流石にいかないが結構流れている。
『所長、なんとか手配は完了しました!それで話は変わるんだけど、マシュ。士郎君と凛君と所長だけじゃなく君が無事なのも嬉しいけど……なんて格好をしてるんだい??破廉恥すぎる!お父さんはそんな子に育て覚えはないよ??』
「Dr.ロマン。ちょっと黙ってください」
悪ふざけをしてたロマンにいい加減我慢の限界だったのか、笑ってるはずなのに凄い迫力でマシュはそう言って黙らせた。
(・・・・・・何故だろう。ここで隣にいるあかいあくまの姿が思い浮かんだのは。)
「何、士郎?私の顔になんかついてる?」
「いや、なんでもないぞ。」
だが間違っても本人には言えない、当たり前のことだが。
「ドクター、私との体を状態チェックしてください。現状の把握には、それが一番早いです」
『き、君の、身体状況を?……………お?おおぉ??』
ロマンはマシュにそう言われ少し黙ったかと思えば、急に叫び出した。
『身体能力、魔術回路、全てが飛躍的に向上している!これじゃあ人間というより――』
「はい。サーヴァントそのものです。私は経緯を覚えていませんが先輩は先程の戦闘中、サーヴァントと融合したようです」
「成る程、デミ・サーヴァント化に成功したのか・・・それでこのことは士郎君と凛君には話したのかい?」
(成る程、マシュの身に起きた英霊との融合はデミ・サーヴァント化って言うのか。)
一人勝手に納得する。
「はい、既に説明済みです。」
「そうか、じゃあ今後の行動について僕の方から説明させてもらおう。三人とも、それでいいかな?あと所長も」
「ああ(ええ)(はい)。」
「あとって何よ、あとって!本当にいつも一言余計ね貴方は!・・・私も別に構わないわ。」
「そうか、よし、じ
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