第6節:霊脈地ヘ、そして来る万華鏡の来訪者
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もあれ、まずは君たちの状況を確認してくれ』
確かに、Dr.ロマンの顔は酷く疲れた様子だった。
「はい、Dr.ロマン。こちらAチームメンバー、マシュ・キリエライト。通信は良好です。そして、現在、特異点Fへのシフト、及び霊脈地への接続を完了しました。」
「同伴者は衛宮士郎、遠坂凛、オルガマリー・アニムスフィアら三名。全員、心身共に異常ありません。レイシフト適応、マスター適応、ともに良好。衛宮士郎、遠坂凛ら二名を正式な調査員として登録してください。」
『……やっぱり、士郎君と凛君もレイシフトに巻き込まれていたか。コフィンなしでよく意味消失に耐えれたね。とにかく、君たちが無事で何よりだよ。それと・・・所長?生きてらしたんですか?あの爆発の中で??しかも無傷??どんだけ??』
「どういう意味ですかっ??というかレフはどこ??医療セクションのトップのあなたが、なぜその席にいるの??」
部屋を退出した後、士郎が管制室へ向かったと知ったロマンは俺と遠坂を心配してカルデア中を捜索していたらしい。そう思うと衝動で動いて申し訳ない気持ちになる。
『…………自分でもこんな立場は合わないことくらい理解してますよ。でも、他に人材がいないんですよ、オルガマリー。現在、生き残ったカルデアの正規スタッフは僕を入れて二十人に満たない。……レフ教授はあの時、管制室で指揮をとっていました。あの爆発の中にいた以上、生存は絶望的でしょう』
あの爆発でそこまでの被害が出ているなんて。それにあのレフ教授が亡くなったなんて信じられなかった。オルガマリーは俺たちと合流した時以上に信じられないという顔で口を開く。
「そんなーーレフ、が……?いや、それより待って、生き残ったのが二十人に満たない?じゃあマスター適正者は?コフィンはどうなったの??」
『……47人、全員が危篤状態です。医療器具も足りません。何名かは助けることはできても、全員はーー』
「ふざけないで!すぐに凍結保存に移行しなさい!蘇生方法は後回し、死なせないことが最優先よ??」
『ああ!そうか、コフィンにはその機能がありました!至急手配します!』
オルガマリー所長の指示にカルデアにいるDr.ロマンは立ち上がりその場を離れた。その際に転けたような物音がしたけど気にしない。
「……驚きました。凍結保存を本人の許可なく行うことは犯罪です」
マシュが驚いた表情でそういったのを聞き逃さなかった。
「えっ?そうなのか?」
「はい。それなのに、即座に英断なさった所長に驚いていたんです。流石です、所長。責任より人命を優先なさるとは……」
「バカ言わないで??死んでなければあとでいくらでも弁明できるからに決まってるでしょ!第一、47人の
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