第6節:霊脈地ヘ、そして来る万華鏡の来訪者
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き潰す。相応の重量と質量を兼ね備えた彼女の大盾は岩でも粉々にできるだろう。
そして俺と遠坂も負けじと、マシュが取りこぼした骸骨達が振るう武器を、俺が投影した干将・莫耶で、遠坂が魔術で強化した自身の両腕で、それぞれ受け止め、頭蓋を即座に破壊していき次々と仕留めていく。そして最後の一体を、干将・莫耶が粉砕した。
「お疲れ様。マシュ、遠坂。」
「何言ってんの、それは貴方もよ士郎。」
「はい、先輩こそお疲れ様です」
笑顔で手のひらをマシュと遠坂に向けると、遠坂はすぐに、マシュも最初は驚いたがこちらの意図を察したのか同じく手のひらを向け、3人で手を軽く叩き勝利を労う。
「戦闘は無事終了しました。お怪我はありませんか、所長?」
「・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・どういう事なの?」
マシュが所長に無傷かどうかを尋ねると彼女は驚きに満ちた顔で此方を見つめていた。
「どうなさったのですか所長?・・・・・・ああ、私の状況ですね。本当に信じがたい事だとは思いますが、実はーーー」
「サーヴァントとの融合体であるデミ・サーヴァント化でしょ。そんなのは見れば解るわよ。」
「私が訊きたいのはどうして今になって成功したのかって話よ!」
「いえ、それ以上に貴方!貴方よ、今日いきなり平行世界からのカルデアにやってきた一般人!」
「あ、はい!なんでしょうか?」
いきなりで尚且つ顔を会わせるのはこれが初めてだったということもあり、思わず口調が敬語になってしまった。
「別にかしこまらなくていいわよ!確か、衛宮士郎といったわね。」
「あ、ああ。そうだけど。」
「なんでマスターになっているの??本来ならそれはそこの遠坂凛のような一流の魔術師に与えられるべき力の筈でしょ!」
「いやそれはだな・・・」
「それはだな、じゃないわよ!早く質問に答えなさい!いったいこの子にどんな乱暴なことをして言いなりにした訳?」
「違う、それは完全な誤解だ!俺は断じてマシュにそんなことしちゃいないぞ!」
「じゃあ何だって言うのよ??」
「いやだからだな・・・」
(まいったなあ、どう返したものか。誤解を解こうにも、そうなると俺が魔術を使えるってことを説明しなくちゃいけない。所長は知らない筈だし、そうなるとさらなる誤解を生む恐れがあるんだよなあ。ハア、ほんとにどうすりゃいいんだよ・・・)
俺が1人心の中で悩んでいた時だった。遠坂が少し怒ったように所長に話し始めた。
「あらマリー、私は敬語じゃなくていいとは言ったけど、そこのっていうのはいただけないわねぇ。」
「うっ、ご、御免なさい。だけど貴方じゃなくてソイツがマスターになっ
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