第4節:A.D.2015 〜人理保障機関フィニス・カルデアB 中央管制室にて〜
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ドォォン!!!!ドゴォォン!!!!
「何だ何だ?急に明かりが消えたと思ったら物凄い爆発音が聞こえてきたり!さっきからいったい何が起こってるんだ?」
突如発生した異常事態への不安を隠す為かDr.ロマンがかなりの大声で叫んだ。
ブーーー??
ブーーー??
ブーーー??
ブーーー??
警報が何度も医務室中に鳴り響き、真っ暗な視界を何度も真っ赤に染める。そして間髪入れずにアナウンスが現在の状況を伝え始めた。
『緊急事態発生。緊急事態発生。中央発電所及び中央管制室で火災が発生しました。中央区画の隔壁は90秒後に閉鎖されます。職員は速やかに第二ゲートから退避してください。繰り返し放送します。職員は速やかに第二ゲートから退避ーーーー』
(成る程そういうことか、なら俺たちも早く此処からーーーん?中央管制室?ちょっと待て中央管制室だと?確かその場所には??)
俺は重大なことを思い出した。
「士郎!中央管制室って確かあの子が向かった場所じゃなかった?」
その時遠坂が俺に叫んできた。どうやら彼女も同じことに気づいたらしい。俺はそれに「ああ!」と、相槌を返しながらDr.ロマンに確認をとった。
「ドクター!確認しますけど彼女が、マシュが向かった場所って確か中央管制室ですよね??」
「う、。うんその通りだけど・・・ってああっ?」
彼が俺たちと同じことに気づき思わず声を漏らした時、既に俺と遠坂は医務室を飛び出していた。恐らくマシュを含めてファーストミッションに参加する予定だった者たちがそこにいるに違いない。
((なら、絶対助けてみせる!))、今はその想いだけが俺たちの体を動かし中央管制室へと走らせる。
「ところで悪いんだけど俺は此処から中央管制室までの道筋はわからないんだ、遠坂はわかるか?」
「そこからドクターに連れられて医務室まで来たから大丈夫!って言いたいとこだけど私もうろ覚えなのよね。だからこの状況じゃ役に立てそうにないわ。ごめんなさい。」
「そうか、遠坂にもわからないのか。ああくそっ、困ったな。いったいどうすればいいんだ!今は早く中央管制室に辿り着かないといけないのに!俺たちがこうしてる間にもマシュたちは助けを求めて苦しんでるかもしれないっていうのに??」
「落ち着いて、士郎。」
「だけど??」
そう強く言ってまた悩み始める俺を見た遠坂は「ハア。まったくもう、しょうがないわね。」と言うと俺に近づき、
ゴンッッ??
「いてっ??」
強烈なデコピンを俺に見舞った。
「なんでいきなりデコピンなんかするんだよ遠坂??」
「わからない?」
「ああ??」
「じゃあハッキリ言ってあげる。士郎。さ
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