第4節:A.D.2015 〜人理保障機関フィニス・カルデアB 中央管制室にて〜
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ゃい、ました。・・・・・もう、外には・・・・・」
「さっき諦めるなって言ったろ!絶対になんとかなる、いやする、してみせる??」
俺はある方法を試す為、遠坂に確認を取った。
「遠坂、俺の投影やお前の宝石魔術であの隔壁を壊せないか?」
そう素手では絶対に無理だろうが俺や遠坂の魔術ならどうにかできるのではないかと考えたのだ。だが、遠坂の答えはそれを否定するものだった。
「それは無理よ、士郎。」
「なんでだよ??」
「あなたか私かどちらかがマシュを見てる間にどちらかの持つ魔術で隔壁を破壊できるんじゃないかってことでしょ?その案自体は私も賛成よ。確かにそれなら脱出できるかもしれない。」
「なら!」
「落ち着けってさっき私言ったわよね?「あ、す、すまない。」わかったならあれを見なさい。」
遠坂はそう言って今の俺の位置から見て正面に降りている隔壁の床付近を指差した。
「ん?何かキラキラとしたものが落ちてるな。あれは宝石の欠片だな。遠坂が持ってるのと色合いが似てるな・・・えっ、まさか?てことは・・・」
「そう、さっきフィンとただの魔力弾をそれぞれ一発ずつこの隔壁に打ってみたのよ。そしたらこのザマよ。だから隔壁の構造を確認してみたら魔術による直接的な攻撃を無効化する複合魔術があらかじめ掛けられてるってことが判ったのよ。あと宝石が砕ける程度の硬さがあるってこともね。
「そういうことか。ん?でも、それって魔術を使った間接的な攻撃は通るってことだよな?」
俺は生じた疑問をぶつけた。
「そうなるわね。」
その答えを聞いた瞬間、俺は遠坂に対して(ハア。遠坂、またアレをやるとこだったな。)と思ってしまった。
「じゃあ、それにあたる俺の投影魔術はやっぱりいけるんじゃないか?」
「そう言われれば確かにそうね。ーーーってああっ?」
そこで遠坂は己の勘違いに気づいた。
「ゴメン士郎!私またうっかりしちゃうとこだった。」
それに対して(やっとか。)と思いながらこう言う。
「まったく。まあ、遠坂のそれには慣れっこだし前のに比べたら規模も全然だし何より今回はまだ起こりかけだったから別に謝らなくていいよ。それよりもさっきの案の通り俺はすぐあの隔壁を破壊してくるから、それが終わるまで遠坂はマシュが負ってる傷の治療よりもマシュに乗っかってる瓦礫とかを退かすのを優先してくれ。わかったか?」
「あ、当たり前よ!」
マシュにも確認をとる。
「マシュもそれでいいか?」
「はい、お願い、します。」
途切れ途切れながらも彼女はそう答えてくれた。
「よし、投影、開始《トレース、オン》。」
夫婦剣である干将?莫耶を投影し駆け出す。そして軽く一回斬りこむ。だ
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