第4節:A.D.2015 〜人理保障機関フィニス・カルデアB 中央管制室にて〜
[3/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ていき確認すると、それはフォウだった。そして掴んだ部分はどうやらフォウの尻尾だったらしい。すまない。でも、それはそれとして
「ああ、フォウだったのか。そういやお前、医務室に入る前に俺の肩に乗っかってたっけ。ん?ってこと俺は医務室に入ってから今までお前の存在を忘れてたってことか。ごめんな、わざとじゃないけどずっと無視しちゃってて。」
俺はそう言いながらどうやらちょっと怒っているっぽいフォウの体を撫でてやる。するとフォウは「フォーウ、フォウ」と言いながら自分の体を俺の胸の辺りに擦り寄せ始めた。まるで「仕方ない、特別に許す。」と言っているようだった。
(カルデア中を自由気儘に闊歩してるらしいとはいえ、ここら辺は普通の動物と同じみたいだな。ーーーん?カルデア中を?待てよもしかしたら?)
その瞬間、俺はある考えを思いついた。
「遠坂、見つけたぞ中央管制室まで行く方法を!」
「その様子だと何かいい案が浮かんだみたいね。いいわ、じゃあお願い!」
「ああ、任せとけ!」
そう言ってから俺は、フォウを持ち上げて驚く彼?の顔をジッと見つめながらこう叫んだ。
「フォウ、俺と遠坂を中央管制室まで連れてってくれ!」
(頼む!我ながら無茶だとは思うけど、それでも通じてくれ!)
「・・・・・フォウ??」
するとフォウは俺の必死の思いに気づいてくれたのか、ひと言叫んだかと思うとするりと俺の手から抜け出してジャンプし着地してそのまま勢いよく走り始めた。
「よし、追いかけるぞ遠坂!」
「成る程。フォウは確か、ドクターから聞いた話だといつもカルデア中を自由気儘に歩いてた筈。だから中央管制室への道筋もこの子なら知ってるに違いないって思った訳ね!」
「ああ、そういうことだ。急いであいつを追いかけるぞ!」
「ええ勿論よ!」
途中で時間移動(ここでの言い方だと確かレイシフトか)に無理やり巻き込まれたことによる疲れが再発したりもしたがマシュたちのことを考えればその程度は何の苦難にも感じず、なんとか中央管制室に辿りついた。
そして俺たちはすぐ中に入ったが、その光景を見て唖然とした。
何故なら並大抵の規模ではない火災が中央管制室内で発生していたからだ。しかもだ。これは、どう見ても・・・・・
「・・・人為的に起こされてる。」
「ええ、信じられないけどそうみたいね。これをやった奴は相当頭がトチ狂ってるに違いないわ。」
「ゼー、ゼー、何とか追いついたよ。ダ、ダメだぞ2人とも、勝手に医務室から出ていっ・ちゃあ・・・・・」
遅れてやってきたDr.ロマンも信じられないと言った顔でこう叫ぶ。
「な、なんてことだ!いったい誰がこんな破壊工作を?」
(Dr.ロマンが驚くのもわかるけど今は1分1秒が惜しまれ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ