第4節:A.D.2015 〜人理保障機関フィニス・カルデアB 中央管制室にて〜
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っきの貴方が、イリヤがギルガメッシュに殺されるのを見てた時と同じ顔してたからよ。」
「えっ・・・嘘だろ?」
「ほんとよ。」
「そんな、そんなバカな・・・・・」
「・・・あのね士郎、気持ちは私も同じよ。マシュたちのことが心配で焦るのもわかる、こんな状況なら尚のことね。けどだからこそ落ち着いて、自分の身を第一に考えて動かなきゃダメ。じゃないと灯台元暗し、人間って生き物は冷静じゃなくなったらいつもなら見えてる大切なものも全く見えなくなっちゃうのよ。私は士郎にはそうあって欲しくないと思ってる。貴方が正義の味方になるって思ってるなら尚更ね。」
「遠坂・・・・・」
「解ってくれた?」
「・・・ああ、そうだな。遠坂の言う通りだ。ありがとな、遠坂。遠坂だって焦ってる筈なのに、俺のことをそこまで考えてくれて。」
「礼なんていいわ。士郎が解ってくれたならそれで十分よ。」
「いや、遠坂がさっきデコピンしてくれてなきゃ俺はずっと1人で悩みっぱなしだったと思う。しつこいかもしれないけど、本当に有り難う。俺、やっぱり遠坂のこと好きだ。」
ボンッ??
その瞬間、遠坂の顔がまるでゆでダコのように赤く染まった。
「はあっ?こ、こんな時にいきなり何言ってんのよアンタはぁ〜?」
「何って、俺はほんとのことを言っただけだぞ?」
「そうじゃなくてっ、ああもうっ!いいわ、今はこんなことで言い争ってる場合じゃないし!そうよ、早く中央管制室への道筋を把握しないとだったし!ほら、士郎もさっさと考える!。」
「?あ、ああ。勿論だけど、どうしたんだよ遠坂。今度はお前が変だぞ。」
「別に何でもないわよ!」
「そうか?まあ遠坂がそう言うなら信じるけど。体調とかがおかしくなったらすぐ言ってくれよ、遠坂も俺の大切な友人の1人なんだからな。」
「わかった!そうなったら言うから、早く考えて!」
「?、ああ。」
「まったくもう、鈍感スキルEXなのは相変わらずなんだから!」
「何か言ったか遠坂?」
「言ってないからさっさと考えなさい??」
(やっぱり変だと思うんだけどなあ。)
俺はそう思いながらまた道筋について考え始めた。
(と言っても、結局のところどん詰まりなのはさっきから変わらないんだよな。時間がないのにほんとどうしたもんかなあ。っと、いけないいけない。常に冷静に、だったよな。」
俺がそんなことを考えていると、
ツンツン
俺の顔を何かがつついてくるので肩の辺りに手を伸ばしてみるとモコモコ?フワフワとした感触がした。そしてそれを掴んでみると「キュウーン?」としたちょっと前に聞いたような、だけどどこか驚いたような鳴き声がした。なのでその何かを掴んだまま顔の前まで持っ
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