第3節:A.D.2015 〜人理継続保障機関フィニス・カルデアA 医務室にて〜
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いですか。まったく、そんなミスしちゃうからマシュや大方あの所長からもでしょうけどへっぽこドクターって呼ばれたりしてるんじゃないですか?」
ミスを指摘するのはいいがさすがにダメダメドクターっていうあだ名は言い過ぎだと思ったので、俺は遠坂を注意した。
「おい、遠坂。Dr.ロマンにミスを教えるのは
いいけどダメダメドクターは言い過ぎだぞ。」
「わかってるわよ、というか後半はふざけてただけだし。」
「なら早く謝れ。それとな、遠坂は後半を冗談のつもりで言ったんだろうけどうっかりドクターの心を傷つけてるかもしれない。これからはそんなことを軽々しく言ったりしちゃ駄目だ。これは俺との約束だぞ、いいな?」
遠坂は俺が言ったことの意味を完全に理解したのか、俺に「わ、わかったわよ」と一言だけ言ってから彼に謝っていた。
「あの、すいませんでしたドクター。さっきはダメダメドクターなんて言っちゃって。」
だが、
「・・・・・あの、ドクター?」
「どうせ僕はダメダメでへっぽこで役立たずなドクターですよ。どうせ僕なんか(以下略)」
Dr.ロマンは先ほど部屋に戻ってきた時と同じくらいまた落ち込んでいた。だがこんな時に失礼かもしれないが、なぜか彼の周りから癒しのオーラが漂っていた。しかしそれは正直どうでもいいことだ。
「しろぉーーー?どうしようコレ、完全に図星だったってことじゃない??」
「ほら言わんこっちゃない!だからさっきも言ったろう、遠坂は大事なところでうっかりを起こすって!」
「うう、ごめんなさい。」
「ハア、仕方ない。ドクターは俺がなんとかするから、遠坂は俺が指示するまで余計なことはしちゃ駄目だぞ。」
「うん、わかったわ。」
***約五分後***
「この通り、遠坂も反省してるので。」
「ほんとに、ほんっとにすみませんでした。Dr.ロマン!!」
「いやまあ、僕もちょっと無神経だったし凛君が申し訳ないって思ってくれてることがわかったからもういいよ。」
「有難うございます!」
どうにか、俺はDr.ロマンの気を落ち着かせた。
そして俺はファーストミッションについて気になっていたことがあったので彼に訊くことにした。
「Dr.ロマン、ファーストミッションについてマシュに教えてもらってた時に気になったことがあったんですけど何故過去の時代に特異点が出現したんですか?」
「うん、それはだね・・・・・」
彼はそう言うと急に自身が纏っている空気を冷たくした。恐らく今から真面目な話をするということの表れなのだろう。
しかし、
「失礼かもしれませんけどその雰囲気、ドクターに合ってないですよ。」
「うん、自覚はあるよ・・・でも今それは置いておくとし
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