第2節:A.D.2015 〜人理継続保障機関フィニス?カルデア@ 正面玄関前にて〜
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す、カルデアで2人目のフォウさんのお世話係の誕生です。」
(それは喜ぶべきなんだろうか、悲しむべきなんだろうか?)
そう思いながら俺は、さっきからずっと気になっていることを何気無く口にした。
「なあ、カルデアっていうのは何なんだ?此処の名前か何かなのか?」
だが、その発言に対する少女の反応は意外にもあまり良いものではなかった。
何故なら、彼女はそれを聞いた瞬間、驚いたように俺を見上げたからだ。
(ひょっとして俺は、何か可笑しなことを言ってしまったのか?だとしたら謝らなきゃな。)
「俺、何か可笑しなことを言っちゃったみたいだな。ごめん。」
「あ、いえ、違います!そういうことではないんです。」
「え、じゃあどういうことなんだ?」
「あの、先輩。いきなり問い質すようで申し訳ないのですが、
カルデア・マスター候補生・49人・英霊召喚・コフィン・霊子ダイブ・特異点・人理修復・聖杯探索、この9個の単語に聞き覚えはありませんか?」
「ごめん、マスター候補生っていう単語の"マスター"の部分と英霊召喚っていう単語と聖杯探索っていう単語の"聖杯"の部分しか聞いたことがないな。というか、それ以外は全部全く知らない単語だ。」
何なんだ一体?何があったって云うんだ?
ごく一部を除いて全く知らない単語の羅列に、俺は若干押され気味になる。
「す、すいません!確認したいのですが今年は西暦何年ですか?」
とうとうこんな可笑しなことまで聞かれた。
今年が西暦何年かなんて、分かりきっていることだろうに。
「そんなの決まってるじゃないか、今は西暦2006年だろ?」
「っ・・・・・・・?」
すると彼女はさっきと同じ、しかしさっきよりも驚きに満ちた表情で俺を見た。
(やっぱり俺は可笑しなことを言ってしまったのか?分からない、一体どういうことなんだ?)
俺がそう考えていた時、介入者が現れた。
「ああやっと見つけたよ、此処に居たんだね。駄目だぞマシュ、断りもなしに何処かへ行くのは。所長から君に直ぐに伝えるようにと言われたことが有って、さっきからずっと君を探していたん・・・・・・・おや?そうか、先客がいたのかな。私としたことが、すまなかったね。」
そのスタイルは19世紀ヨーロッパの貴族の様な感じだった。また、彼の特徴的で目立ちそうな髪型と背高帽子がそのイメージを助長させている。
そんな感じの男に、マシュと呼ばれた少女が大慌てで駆け寄った。
「レ、レフ教授、実は〔以下略〕。」
レフという男、じゃない、教授か・・・・彼に近寄ったマシュは耳元で何かを囁いた。その瞬間、彼の表情がさっきのマシュと同じ、驚きに満ちたものになった。
「な
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