暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/kaleid night order
第2節:A.D.2015 〜人理継続保障機関フィニス?カルデア@ 正面玄関前にて〜
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とも、私は見ていません。」

「そうか、君は見てないのか・・・」
(遠坂のやつ、きっと俺と同じで此処に来てるはずなのにいったい何処に居るんだ?)

「最後に3つめの質問ですが、これは難しい質問なので答え難いです。しいて言うならば、名乗るほどのものではないーーーとか?」

「ん?君には名前が無いってことか?」

「いえ、名前はあります、あるんです。名前はあるのです、ちゃんと。ただ何と言うべきかその・・・・・・・」

「ああ成る程、それはつまり、君は自分の名前を口にしたくない何かしらの事情を抱えてるってことだな。」

「はい、私は自分の名前を口にする機会があまりなかったんです。なので、印象的な自己紹介が出来ないと言うか・・・・・・・」

「・・・・・・・コホン、そのことはさておき質問をしても宜しいでしょうか、先輩。」

「ああ、いいぞ。」

「有難うございます。先輩はお休みのようでしたが、通路で眠る理由が、ちょっと。硬い床でないと眠れない性質なのですか?」


(ちょっと待て、何でそうなるんだ?俺は確かに床で寝ていたが・・・・・・・ん?寝てた?此処でか?)

「ちょっと待ってくれ、俺は此の場所で寝てたのか?」

記憶に無いことを聞かれても訳が分からないと言った感じに聞くが、少女は口元を緩めて、当然とばかりに答えてくれた。


「はい、とてもすやすやと。眠りのお手本として教科書(テキスト)に載せたいくらいの熟睡でしたよ。」


(俺はそこまで緩みきった顔をこの娘の前に晒してたのか。)
俺は恥ずかしさから思わず赤面してしまった。少女が「ふふっ」と目の前で笑みをこぼしていることが、更に顔を赤くさせる。


「フォウ!キュキュ、キャーウ??」

「えっ?うわわわわわ!んぷぅっ?」

「・・・・・・・失念していました。あなたの紹介がまだでしたね、フォウさん。先輩、此方にいらっしゃる見た目にリスっぽさを感じられるお方はフォウさん。カルデアを自由気儘に散歩する特権生物です。」

「私はフォウさんに此処まで導かれて、お休み中の先輩を見つけたんです。」

「フォウ!ンキュッ、フォーウ??」

「い、今は説明しなくていいから、早く何とかしてくれ!」


フォウという不思議な動物は俺の顔や頭を揉みくちゃにしながら俺の体を動き回ったのちに、そのまま飛び降りて逃げるようにして何処かへと走り去っていってしまった。


「・・・・・・・また何処かへ行ってしまいました。あのように、特に法則性もなくカルデア内の色々な場所を散歩しています。」

「な、何だか不思議な生き物なんだな。」

「はい。私以外にはあまり近寄らないのですが、どうやら先輩は気に入られたようですね。おめでとうございま
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