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豹頭王異伝
新風
新たな潮流
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 アルド・ナリスが側近と密談を終えた直後、パロ魔道師ギルド総帥の遠隔心話が届いた。
 カロン大導師は竜の門と直接対決を避け、サラミスに魔道師の塔を移転した選択を釈明。
 キタイの黒魔道に対処する能力の欠如を認め、ヴァレリウスに実働部隊の指揮権を委任。
 ナリスの要請で漸く聖王家の一員リンダ、アル・ディーンの護衛に微力を尽くす旨を表明。
 次席ギルド長ミール等の下級導師達も高齢、体調不良の為に参戦を辞退している。
 厄介事を押し付けられた格好の苦労人、ヴァレリウスは深い溜息を吐いた。

 パロ魔道師軍団の総指揮官は、古代機械の周囲に展開した結界を解除。
 下級魔道師50名で各5名の班10個を編成、上級魔道師1名を配属。
 五芒星の魔法陣を組み、魔力を増幅して竜の門に対抗を試みる。
 アルド・ナリスの護衛を上級魔道師ミード、ロルカ、ディラン指揮の班が担当。
 当直、魔力回復の為に睡眠、休憩の三交代制を敷き魔法陣と結界を維持。

 カラヴィア公アドロン、カレニア伯ローリウス、聖騎士侯ルナン、ワリス、ダルカン。
 神聖パロ側の武将が率いる軍勢は陶業、パロ解放軍と称し魔道師3班が奇襲を警戒。
 ケイロニア軍の別動隊と合流する為、エルファに移動を開始。
 上記5名の指揮官に見習い魔道師1名を配属、心話の連絡や偵察の役割を担う。

 グイン直率の部隊にも上級魔道師ギールに加え、3班18名の魔道師を派遣。
 下級魔道師4名、見習い魔道師5名も加え総勢28名が豹頭王の指揮下に入る。
 上級魔道師アイラス指揮の班は緊急事態に備え、予備兵力として控置。
 下級魔道師4名、見習い魔道師も含め約40名が解放軍の総帥アルド・ナリスに同行。

 国王の留守を預かる宰相ランゴバルト侯ハゾスの許に、飛燕騎士団の伝令を派遣。
 下級魔道師ディノスが閉じた空間の術を操り、サイロンの黒曜宮に姿を現す。
 ケイロニアの騎士から口頭で最新の情勢が伝達され、花押の捺された密書を提出。
 パロ聖王を操る黒魔道師を討ち、中原の安定を図る旨が大帝に報告された。

 イシュトヴァーンの留守を預かる宰相カメロンの許には、下級魔道師コームを派遣。
 カレニア政府の首席アルド・ナリス、ケイロニア王グイン署名の密書を提出。
 ゴーラの新都イシュタールで気を揉む英雄の為、情勢を詳細に記し協力を要請。
 イシュトヴァーンとの行き違い、小競り合いは催眠術に操られた結果であり責任は問わぬ。
 ゴーラ軍にも中原の盟友として遇し、キタイ勢力の排除に賛同を促す意志を表明。

 沿海州と草原地方への密書は魔道師を使わず、騎馬の使者が赤い街道を疾走。
 アグラーヤ王ボルゴ・ヴァレンの愛娘アルミナ、娘婿レムスの御心配は無用。
 ケイロニア軍の支援を得て聖王夫妻の身柄を
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