機動戦艦ナデシコ
1437話
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「あはは。プロデューサーはちょっと言い過ぎだよ。よろしく、ミーアさん。最高のライブにしようね」
「は、はい。よろしくお願いします!」
深々と一礼するミーア。
やっぱり芸能人として生きているだけに、プロデューサーという役職は大きな意味を持っているのだろう。
「そこまで固くならないでも。……で、そっちの2人は?」
「ルナマリア・ホークと、メイリン・ホーク。ミーアの護衛として、SEED世界のプラントから派遣されてきた」
『よろしくお願いします』
2人揃って頭を下げるホーク姉妹。
シャドウミラーの技術班だと聞けば、こういう態度になるのもおかしくない。
ニーズヘッグやニヴルヘイム、シャドウ、それとまだナデシコ世界以外には情報公開していないが……いや、ナデシコ世界の方でも討伐軍の前で使って見せはしたが、細かなスペックの類を知らせている訳ではない。
勿論映像モニタから色々と情報収集をしてはいるだろうが、それで得られるデータは表面的なものに過ぎない。
「へぇ。2人共護衛よりもアイドルが似合ってるように見えるけどね。揃って顔立ちも整っているし、もしよければ僕にプロデュースさせてくれないかな?」
「え? あ、その……どうしよう、お姉ちゃん。私スカウトされてるよ?」
「……あのね、メイリン。幾ら何でもザフトの私達がアイドルやりませんかと言われて、はい辞めますなんて訳にはいかないでしょ」
嬉しそうな様子のメイリンに対し、ルナマリアはどこか呆れたように呟く。
特にルナマリアはインパルスのパイロットもやってるんだから、ザフトだってそう簡単に手放したりはしないだろう。
「あはは、残念。けど、アイドルをやる気になったら、是非連絡してきて欲しいな」
言葉程に残念と思っていないフィリオだが、本人もそうそこまで本気じゃなかったんだろう。
フィリオとしては、歌手よりもアイドルの方にご執心なんだよな。もしくはセクシー系より可愛い系。
マクロス世界で言えば、シェリルよりもランカ派な訳だ。
「そうですね。もしその気になったら頼らせて貰います」
ルナマリアが誤魔化すように告げる。
……2人とも、もう20代なんだしアイドルってのは厳しいと思うんだが。それこそ女優とか純粋な歌手としてならともかく。
「さ、ミーアさん。折角来たんだしリハーサルでもやっていきませんか?」
「え? いいんですか?」
こうして、俺は暫くミーアのリハーサルにルナマリア達と共に付き合う事になるのだった。
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