機動戦艦ナデシコ
1437話
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「え? あ、ええ。人によっては食べられない人もいますけど、プラントでもタコは普通に売ってますよ?」
ねぇ? とメイリンとミーアに尋ねるルナマリアだったが、その言葉に2人は頷きを返す。
どうやら本当らしい。
いやまぁ、別に嘘だと思っていた訳ではないのだが。
タコを売ってるのなら、たこ焼き屋があってもいいんじゃないか? もしかして単純にマイナーな料理――世界的に見て――だから、プラントでは流行っていないだけか?
ともあれ、このたこ焼き屋は当たりだった。
もう少し買い溜めしておけばよかったと思う程に。
「さて、そろそろ遊んでばかりもいられないな。時間だし、ライブ会場に向かうぞ」
「え? きゃぁっ!」
「ちょっ!」
「ひゃあっ!」
全員たこ焼きが食い終わったところで、このまま歩いて行くのも面倒だという事で影のゲートを作り、そこに沈んでいく。
先程も味わったばかりだろうに、なんでまたこう悲鳴を上げるのやら。
そんな風に思いながら、影から俺を含めて4人が出ると……そこは既にライブ会場だった。
以前に様子を見に来た時に比べると、随分と進展していた。
「アクセル!」
俺を見てそう声を掛けてきたのは、当然のようにフィリオだ。
……最近は魔法球の中にいるより、ライブ会場設営の為こっちにいる事が多い。
シャドウミラーの技術班の中でも上位に位置する能力を持っているだけに、出来ればフィリオにはヤンマとカトンボの改修作業に集中して欲しいんだが。
メギロートやファブニールを運用する以外にも、動力炉を相転移エンジンからブラックホールエンジンに変えるとか、テスラ・ドライブを付けるとか、色々とやるべき事はある。
メギロートのように一気に数十機、数百機といった具合に作るのであれば一機ずつ改修作業をするのは無理だが、カトンボやヤンマは生産プラントがあっても、そこまで一度に大量に作れる訳ではない。
……だからこそ、魔法球の中に入れて外の1時間を48時間にする事により量産を急いでいるのだが。
その程度の量産性なので、全面的な改修は不可能だがブラックホールエンジンとテスラ・ドライブの搭載くらいは問題なく出来る。
この辺は別に技術班のようなプロの手が必要という訳じゃないので、量産型Wで十分可能だし。
うん? そう考えると、別に無理してフィリオを技術班のメンバーとして働かせなくてもいいのか? 実際、こうして見る限りだと非常にやる気に満ちてるしな。
「アクセル、そちらの人がミーア・キャンベルさんだね?」
「ああ。今度のライブに参加するミーア・キャンベルだ。ミーア、こっちはフィリオ・プレスティだ。シャドウミラーの技術班所属……というのは関係ないか。今の役職はライブ会場のプロデューサーってところか?」
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