第170話
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つめ
「あーあ……あの時確実にシャーリィを殺せたのに”テスタ=ロッサ”を壊すだけに留めるなんてね…………ホントもう……調子くるっちゃうよ…………」
リーシャとの最後の攻防を思い出して苦笑した。
「ダメだ……今度こそ落ちる…………」
そしてシャーリィは再び目を閉じ
「……やっぱりスカウト……受けた方が……いいのかなぁ…………?」
静かな口調で呟いた。するとその時
「うふふ…………一体どこにスカウトされたのかしらねえ?」
なんと口元に笑みを浮かべ、大鎌を持ったレンがシャーリィに近づいてきた!
「!!」
レンの声を聞いたシャーリィは目を見開いて無理矢理身体を起こしてレンを見つめた。
「誰?」
「―――”殲滅天使”レン・H・マーシルンよ。こうして顔を合わせるのは初めてよね?”血染め”さん。」
真剣な表情のシャーリィに見つめられたレンは不敵な笑みを浮かべて上品な仕草で会釈をした。
「……”殲滅天使”……ああ、メンフィルの…………それでメンフィルのお姫様がシャーリィに何の用なの?」
「うふふ……それは勿論民を護る皇族の一人として国際犯罪組織”赤い星座”の猟兵達を一人残らず”殲滅”する為にここに来たに決まっているじゃない?」
シャーリィに尋ねられたレンは凶悪な笑みを浮かべて大鎌を構えてシャーリィを見つめた。
「アハハ……そっか……シャーリィに止めを刺しに来たんだ……さすがメンフィルだね……リーシャやランディ兄達と違って、一切容赦しないね…………」
レンに見つめられたシャーリィは口元に笑みを浮かべた後目を閉じ
「いいよ。サクッと殺っちゃってよ…………今、サイコーの気分なんだ…………」
静かな笑みを浮かべてレンを見つめて言った。
「あら。…………うふふ、それじゃあご期待に備えてあげるけど……殺す前に一つだけ聞きたい事があるわ。」
シャーリィの答えを聞いたレンは目を丸くした後凶悪な笑みを浮かべてシャーリィを見つめた。
「んー…………?何ー……?」
「貴女をスカウトしたのは”どこ”なのかしら?」
「ああ…………”身喰らう蛇”だよー…………”道化師”がシャーリィを誘ったんだ…………マリアベルのお嬢さんと一緒に来ないかって…………」
「なるほど…………クスクス。貴重な情報を教えてくれたお礼に良い事を教えてあげるわ。――――”身喰らう蛇”ならとっくに滅んでいるわよ?パパ―――リウイ陛下達が”盟主”を殺したし、各地にいた”蛇の使徒”全員に加え、一部を除いた”執行者”もほぼ全員―――勿論”道化師”も抹殺されたわよ?」
シャーリィの話を聞いたレンは頷いた後凶悪な笑みを浮かべて答え
「へー、そうなんだ………………ありがと
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