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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第165話
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…!」

その様子を見ていたエリオットとアリサは驚き、アリサの推測にガイウスは静かな表情で否定し、エマは信じられない表情でヴァリマールを見つめていた。

「ほう?面白くなってきたな………………クク……さあ、てめぇも見せてみろや……”チカラ”への渇望……俺と同類である証を……!」

「……いいだろう。だが……僕のそれは君と同じじゃない。」

「なにィ……?」

ワジの言葉を聞いたヴァルドが不愉快そうな様子で呟いたその時、ワジの背中に”聖痕”が現れた!

「あれってケビンさんの……!」

「ああ……”聖痕(スティグマ)”や。」

ワジの聖痕を見たエステルは呆け、ケビンは真剣な表情で頷いた。

「この印が顕れたせいで……全てを手に入れ、全てを失くした。家族も、故郷も、未来も何もかも……”力”に絶望しつつ馴れ合いながら偽りの生を生きて行く………それが”僕”――――ワジ・ヘミスフィアだ。」

「……てめえ…………」

「――――守護騎士(ドミニオン)第九位、”蒼の聖典”ワジ・ヘミスフィア……この金色の輝きをもって君の”チカラ”を折らせてもらう。――――覚悟はいいかい?」

「クカカ、上等だよ……!」

ワジの言葉を聞いたヴァルドは大声で笑い始めた!

「てめぇという(ニエ)を喰らう事で俺の”チカラ”は完成する……!さあ……決着を付けるとしようぜえええっ!!」

そしてワジ達はヴァルドとの決戦を開始した…………!
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