第165話
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
をかきながら頷き、エマは表情を引き攣らせ、ガイウスは不思議そうな表情をした後答えた。
「クク……相変わらず悪趣味な野郎だぜ。チャラけたバイトのやりすぎで頭がマヒしてんじゃねえのか?」
一方ヴァルドは嘲笑しながらワジを見つめていた。
「君に言われたくないね。”力”を手に入れてもその悪趣味な木刀は手放していないみたいだし。」
ヴァルドに見つめられたワジは真剣な表情でヴァルドを見つめ
「当たり前だ……こいつは”象徴”だからな。てめぇみたいな小器用なヤツには込められない魂が宿ってるんだ。」
ワジの言葉にヴァルドは目を伏せて答えた後真剣な表情でワジを見つめた。
「その割には旧市街のアパート、キックでぶっ壊したそうじゃない?列車を脱線させたのだってただの力任せだったみたいだし。」
「クク、よく知ってやがるな。」
「知りたくもないのに勝手に耳に飛び込んできてね。」
口元に笑みを浮かべたヴァルドに見つめられたワジは疲れた表情で呟いた。
「ククク………」
「フフフ……」
するとその時ヴァルドとワジはそれぞれ口元に笑みを浮かべて笑い始めた!その様子を見ていたその場にいる全員は脱力し
(な、何だか気が合っているように見えませんか……?)
(た、確かに……)
(息ピッタリだよねー。)
エリゼとリィンは苦笑し、キーアは無邪気な笑顔を浮かべていた。
「―――ヴァルド。改めて確認させてくれ。君にその力を……いや”グノーシス”を与えたのはマリアベル・クロイスかい?」
その時ワジが静かに一歩前に出て真剣な表情で尋ね
「ああ、あの青いクスリか?そういやそんな名前を言ってやがった気もするな。」
尋ねられたヴァルドは目を丸くした後静かな笑みを浮かべた。
「へっ!?あ、青い”グノーシス”??」
「確か”魔人化”するのは紅色って聞いた事があるけど……」
「それなのにどうして”魔人化”できるのですか?
ヴァルドの答えを聞いたエステルは目を丸くし、リィンとエリゼは驚きの表情で尋ねた。
「クク、あのオンナ曰く俺は”合ってる”そうだぜ?ヤバイ方を使わなくても最大限の”チカラ”を引き出せる素質があるらしい。ま、そのあたりの理屈なんざどうだっていいけどな。」
二人の疑問にヴァルドは不敵な笑みを浮かべて答え
「全然よくないわよ。……あの薬が世間に出回ったら大変な被害が出る事は目に見えているわ。………まさか彼女は他の人達にもその薬を渡しているのかしら?」
ヴァルドの答えを聞いたサラは厳しい表情でヴァルドを睨んで尋ねた。
「さて……そんな様子は無かったがな。クク、得体の知れねぇアマだが個人的に嫌いじゃねぇぜ?自分自身の欲望にど
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ