第164話
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いた。
「確かに……いや――――そうでもねぇか?」
「ええ、人の内面には様々な”色”があるように……これもまた彼女の持っている側面の一つなのでしょう。」
一方ランディの言葉にリーシャは頷いた後推測した。
「……なるほどな。そう言えばミリアム……だったか。先程レクターさんの名前が出たけど……」
「もしかしてエレボニア帝国の情報局のレクター大尉の事かしら?」
「うん、そうだよ〜。……まあ、”クロスベル独立国”が”クロスベル帝国”になったその日に殺されちゃったみたいだけど。」
ロイドとエリィの疑問を聞いたミリアムは頷いた後答え
「なっ!?こ、殺された!?」
「あのレクターさんが……」
「た、確かにあの後のレクターさんの行方はわからなくなっていましたけど……」
「……一体誰が殺したんだ?」
ミリアムの答えを聞いたノエルは驚き、エリィは信じられない表情をし、ティオは戸惑い、ランディは目を細めて呟いた。
「”黄金の戦王”から話を聞いたクレアちゃんの話だと”微笑みの剣妃”がレクターを暗殺したらしいよ?」
「ええっ!?ル、ルイーネ一佐が!?」
「ルイーネ姐さんか……確かにあの姐さんならやってもおかしくないな。常に微笑みを浮かべているが、裏では何を考えているかわからねぇからな……」
「あの人はルファディエルさんと同類ですからね。」
ミリアムの話を聞いたノエルは驚き、ランディは疲れた表情で呟き、ティオはジト目で呟いた。
「で、でも……どうして殺したのかしら……?」
「ああ……キリカさんは拘束された程度だったのに……」
一方エリィは不安そうな表情で呟き、ロイドは疲れた表情で呟き
「それなんだけどさ……どうやらレクターが”結社”の”蛇の使徒”だったかららしいよ?」
「ええっ!?」
「レ、レクター大尉が!?」
ミリアムの話を聞いたロイドとエリィは驚いた。
「”蒼の歌姫”どころか、軍関係者……それもあの”鉄血の子供達”の中に結社とやらの最高幹部がいたとはな。それを見抜けず重用していた”鉄血宰相”も愚かとしか言いようがないな。」
「……そうかな?あの怪物みたいな人だったら、知っていてあえて利用していた可能性も考えられるけど。」
「……どちらにせよ、既にレクター大尉はこの世にいないのだから、真相は謎のままだな……」
「僕が思うにレクターの件はクレアちゃんが”黄金の戦王”に従う事に決めたきっかけの一つにもなったかもしれないね〜。多分だけど、その話を聞かされたクレアちゃん、心が折れたと思うし。当時クロウ達に拘束されていた僕を除いて他の”子供達”はクレアちゃんとレクターのみだったしね〜。」
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