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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第163話
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た笑いのように聞こえたな…………」

「フン、俺達がガレリア要塞で剣を交えた”帝国解放戦線”の幹部――――”S”と同類かもしれんな。」

アリサは戸惑い、ラウラは警戒の表情になり、ユーシスは鼻を鳴らした後目を細め

「やれやれ……アイツかよ。しかも、どうやら待ってるのは俺の方じゃなさそうだ。」

ランディは目を細めて呟き

「……それにしてもどうして”血染めの(ブラッディ)シャーリィ”はそこまで”(イン)”との決着に拘るのかしら?」

「……戦いの狂気に呑まれた猟兵は強者との決着に拘る独特の癖があるから、”血染めの(ブラッディ)シャーリィ”も多分それだと思う。」

「……………………」

エオリアの疑問にフィーが答え、フィーの言葉を聞いたランディは複雑そうな表情で黙り込み

(……お前と同類か。)

(この戯けが。あんな小娘とこの我を一緒にするでないだの。)

セリカの念話にハイシェラは不愉快そうな表情で答えた。

「……なあ、リーシャ。できれば彼女のことは俺達に任せて……」

そしてロイドが申し出たが

「――――いいえ。私と彼女はある意味、似たような境遇の存在です。私自身が、この先の道を見出すためにも……私は彼女ともう一度、(まみ)えなくてはなりません。」

「……わかった。」

決意の表情のリーシャを見て頷いてその場をリーシャに譲り、リーシャは結界に手で触れた。すると結界は消えて転移装置が現れた。



「消えましたね……」

「これで”領域”に行けるな……」

その様子を見ていたティオとロイドは呟き

「……相手が相手です。一方的に圧倒されないよう、メンバーを厳選して万全の態勢で臨みましょう。」

「そうだね。」

リーシャの言葉にワジは頷いた。



その後ロイド達は左右の門を同時に攻略する為にそれぞれの門を攻略するメンバーを選び……右の門にはロイド、エリィ、ティオ、ランディ、ノエル、リーシャ、ラウラ、フィー、ミリアム、マキアス、ユーシス、エオリアのメンバーに、左の門にはワジ、キーア、ケビン、リース、エステル、リィン、エリゼ、サラ、アリサ、エリオット、エマ、ガイウスのメンバーに編成し……それぞれ探索を開始した…………!
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