アブソーブディシジョン
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助けがあったからこそ形に出来たんよ。古代ベルカ式格闘術もザフィーラに徹底的にしごかれたおかげで、2年前の決闘の時と比べて段違いに上達した。今ならマキナちゃんにも勝てるかもしれへんなぁ?」
「ほほう? 八神のくせに言うじゃん、なら事が終わればもう一度決闘する? やるなら今度は引き分けじゃなくて、きっちり勝敗を決めようか」
「ええよ。元々そのために鍛えてきたと言っても過言やないし、そっちも負けて吠え面かくんやないで!」
「ハッ、抜かせ! 八神のくせに私に勝つとか、全くもって笑える冗談だね!」
「笑えたんなら、座布団一枚くれへんか?」
「むしろ全部没収しなければならないぐらい滑ってるじゃん」
「はぁ!?」
「あぁ!?」
「(あぅ……ふ、二人とも、ケンカしないで仲良く欲しいのです!)」
「(いやぁ〜これは止めなくても大丈夫だろ。姉御たちの場合はなんていうか……アレだ、ケンカする程仲が良いってパターンだと思う)」
「(ふぇ、そうなんですか? なんか難しいですね……どうして素直に仲良くできないんでしょう?)」
「(素直になれないのは過去に二人の間で色々あったせいで、変な風にこじれちまったからなんだよ。ま、こういうのは外野が口出しすると余計に悪化するから、アタシ達は傍で見守ってやるだけでいいんだよ)」
マキナとはやての煽り合戦の隣で、おろおろするリインに冷静なアギトが指摘する。若干空気が緩みながらも、しかし敵の動きを無視するような事まではしなかった。
「まだだ……私はまだ負けておらん!」
「そういやこの変態野郎、まだちゃんと倒してなかったか。いい加減しつこいし、もう次で終わらしてやる」
「せやな。これ以上足掻かれても困るし、きっちりトドメ刺したるか」
指をポキポキ鳴らしながら、はやてとマキナはニヤリと口の端を吊り上げる。傍から見ていたフェイトが背筋に氷が入ったようにゾクッとする暗い笑顔を浮かべながら、二人はゆっくりとライマーに近づいていき……刹那。
「「とっとと往生せいやぁああああ!!!!」」
全力で踏み込む際の爆音と同時にはやてがライマーの懐に入り込み、反応すら出来ない速度で右アッパーを放つ。顎を見事に捉えた攻撃で上空に打ち上げられたライマーの向かう先に、飛行魔法で回り込んだマキナが容赦なくCQCの打撃を繰り出す。一切防御も受け身も出来ずに吹っ飛ばされるライマーの先に、先程と同じようにはやてが回り込んで右ストレートで吹っ飛ばし、マキナも再び回り込んではCQCで吹っ飛ばし、はやてが吹っ飛ばし、マキナが吹っ飛ばし、はやてが吹っ飛ばし、マキナが吹っ飛ばし……の挟撃が無限に繰り返される。
二人とユニゾン中のリインとアギトは、サンドバッグ同然の状態に陥っているライマー
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