アブソーブディシジョン
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蘇らせてもらった恩なんて一切感じてない、手下に甘んじてたのは自分の計画を密かに進めるためで、用済みになったから手を切ったのさ」
「話聞くだけで、スカルフェイスがとことん汚い根性しとるのが伝わってくるなぁ。さてと……ちょいと長く話してもうたけど、ドーラ司令官改めライマー。フェンサリル支部は私らの仲間が解放した! アンタの居場所はもうあそこには無い。これで詰みやで!」
「ふむ……意外とやるようだな、夜天の書の主。面白い……私も人間の真似事は飽きていた所だ。貴様の努力に免じて、司令官の椅子は返してやろう。だが!」
ボウガンを構えたライマーは、はやてに威圧のこもった声で告げる。
「エナジーも使えない貴様がこの程度で思い上がるな。身の丈に合わぬ事をすれば痛い目に遭うと、その命を以って教えてやる!」
「はぁ〜案の定、こうなったか。確かに私はエナジーが使えへんけど、別にイモータル相手に無力っちゅうわけやないで。なにせこっちは秘策を用意してきとる……リイン!」
「はいです!」
その掛け声を受けたリインははやてとユニゾンし、彼女のバリアジャケットは全体的に白が加わった色彩となった。夜天の主らしい雰囲気をまといながら、はやてはシュベルトクロイツも夜天の書もクルセイダーすらも出さず、素手だけで構えた。
「どういうつもりだ、なぜデバイスを展開しない? 私を侮っているのか!?」
「別に侮ったりはしてへんよ、これが私の新しい戦闘スタイルや!」
「(早速お披露目ですよ! アイスモード!!)」
リインが何らかの魔法を発動した直後、はやてはライマーの眼前にグンッと一瞬で踏み込み、
「チェストォォォォ!!!」
ライマーの胴に掌底を放った。瞬間、ダンプカーの全力衝突に匹敵する威力で後方に吹っ飛ばされ、そのまま車の残骸の山にぶち込まれる。それを離れた位置で見ていたフェイトは、はやてにあるまじき身体能力の高さに目を丸くして驚いていた。
「ぐはぁ!! ば、馬鹿な……エナジー無しで私をここまで吹っ飛ばすとは……!」
「どや、驚いたやろ! これが2年前から、対イモータル戦を想定してきた私がたどり着いた超秘策や!」
氷の粒子が放たれる拳を突き出し、はやてはドヤ顔を浮かべた。すぐ傍で見ていたマキナは、今の一撃ではやての考えた超秘策の内容に気づく。
「2年前に私が教えた身体強化魔法……それを高い練度で使いながら、魔力変換で氷属性を付与して、暗黒物質による魔力消失があまり影響しない直接攻撃を行ったのか。確かにサバタ様が昔言ってたな、属性変換された魔法ならそれなりの効果は発揮できると。……八神はサバタ様と私から教わった知識を組み合わせて、この戦術を編み出したんだね」
「その通り、この戦術は二人の
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