アブソーブディシジョン
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新暦67年9月23日、0時05分。
満を持して現れたはやてとリインの姿を目の当たりにした途端、マキナは非常に面倒くさい表情を浮かべた。
「……何しに来た、八神。お呼びでないのにしゃしゃり出てきたら、座布団没収されるよ」
「いや笑点ちゃうって。大体お呼びでないからこそ奇策が成功したのに、相変わらず私には辛辣やねぇ。このこの〜♪」
「馴れ馴れしくしないで。別に私達、仲が良い訳じゃないでしょ」
「今はまだ、やけどな。私としてはマキナちゃんと仲良くしたいと思っとるよ?」
「あっそ。私は微塵も思ってないけど、それでもいいなら勝手に思ってればいいさ」
「あらら〜まだまだ好感度が足りひんか、マキナちゃんの攻略はなかなか難しいなぁ」
「最近、同じセリフを言った記憶があるけど、同性の攻略はおすすめしないよ」
「むしろマキナちゃんが先に私を攻略しようとしたんやないかなぁ、眠ってる間に私の唇奪ったんやし。……まぁ安心せい。ちゃんと将来、異性の攻略にも役立てるから大丈夫や」
「無理だな」
「即答しよった!?」
「八神みたいな女ってさ、まだ若いから大丈夫と油断して仕事ばかりやって、アラサー目前になって『皆嫁いだのに自分だけ行き遅れた!』とようやく気付いて焦るタイプだと思う。理由はともあれ、少なくとも20代前半を越えるまでは男の影が一切ないと見て間違いない」
「ホンマ失礼なやっちゃなぁ! というか、そういうマキナちゃんはどうなん?」
「サバタ様以外の男に興味は無い!」
「おぉ? つまり言い換えれば、女はオーケーって訳なんやね。マキナちゃん、何だかんだ言ってるけど本当はやっぱり私の事が……!」
「そこまでにしておけよ八神、私にも我慢の限界はある。次に余計なことを口走ったら……!」
「口走ったら……どうするん?」
「シャマルの料理を半年間、八神家の朝昼晩の食卓に並ばせる。私が頼めばあの人、嬉々としてやってくれるだろうし」
「あ、アカン……! 毎日毎食に“ケミカルダイナマイトウェポン”はマジでアカン……! 死人が出てしまう……!」
その惨状を想像したはやてが真っ青になって震えだす。シャマルの料理はかつてサバタが“ケミカルウェポン”と表現していたのだが、“ダイナマイト”が増えている所から、何かがレベルアップしているのが察せられた。
「というか今の状況的に、こんな雑談してる場合じゃないと思うんだけど」
「せ、せやな、ええ加減気持ちを戻そうか!」
という訳で意識を切り替えたはやては改めてライマーと対峙、リインも彼女と同様に敵イモータルの姿を視界に焼き付ける。
「ずいぶん迫力のあるイモータルですね……目の前にいるだけで肌がチリチリするです」
「(それ、
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