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とある3人のデート・ア・ライブ
第十章 仮想世界
第6話 仮想世界の日常
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はんにありつく中、或守だけは手をつけていなかった。

士道「どうした?食べないのか?」

佐天「もしかして美味しくありませんでした……?」

佐天が焦ったように聞くと或守は静かに首を振った。

或守「いえ……こういうのは、始めてですから……」

士道「そ、そうなのか……えっと、まずトーストは手を使って食べて……」

或守「……トースト?」

士道「あ、その四角いやつな」

と、士道が目線だけでトーストを指すと或守は静かに手にとって口にした。







或守「…………美味しい」


ーーーー
ーーー
ーー


朝ごはんを食べた後、一方通行以外は学校へ向かった。

士道と上条と……そして或守はいつもの高校へと足を踏み入れていた。

上条「そういや或守も一緒に来るんだな」

或守「はい。五河士道を観察するのが目的ですから」

ちなみに、上条はついで感覚で観察されることに嬉しいような悲しいような微妙な気持ちになっていた。

まあ士道がメインで動いているから仕方がない……のかもな。

と。

「よぉー!五河!上条!元気にしてたかー?」

二人の肩をバンと叩いて、前にしゃしゃり出てくる男がいた。

上条「なんだ殿町か」

士道「いきなりなんだ。朝から変なものでも食べたのか?」

と聞くと殿町はニッコリと……そう、ニッコリと笑って答えた。

殿町「いいや、俺はいつも通りだ。毎日十香ちゃんや鳶一といちゃいちゃしているお前らが憎いだけの……健全な男子高校生だ!」

士道「イチャイチャなんてしてねーよ」

上条「あと十香と折紙が惚れてるのは士道だけ。俺は関係ない」

士道「はぁ?何言ってんだお前。そんなわけないだろ」

上条「…………この鈍感が」

殿町「いや、お前も十分鈍感だろ」

なんかいつものくだらない会話にここが仮想世界ということを忘れそうになる。

士道「そういや殿町、この子が見えないのか?」

殿町「この子……?あぁ或守さんか」

上条「或守を知っているのか?」

殿町「そりゃまあな。おっと、そろそろ予鈴が鳴るか。行こうぜ」

士道「あ、あぁ。先に行っててくれ」

と言うと殿町は「遅刻すんなよー」と馬鹿でかい声で叫びながら教室へと向かった。

うるさいやつだ。

でも、今はそんなことはどうでもいい。

士道「………殿町は、或守を認識できてた」

上条「どういうことだ?イレギュラーな存在なんだろ?」

と聞くと、或守は目を閉じながら静かに答えた。

或守「NPCは私を認識しても違和感を覚えません。そして、存在を意識することもありません。そのように設定されています」

そういや殿
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