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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十二話 お客様をお迎えする準備にかかります。
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うな上物のワインを口にする機会を手にすることができたのである。
 メックリンガーがショパンのノクターン第二番変ホ調を奏でている脇で、酒杯を酌み交わしている姿はOVAなどでラインハルト麾下の提督たちによく見られる光景である。今それを現実のものとしてこの目で見ることができるとは、と列席に混じっていたフィオーナやティアナたちは一種の感慨深いものを感じていた。
「自由惑星同盟への使者、か。」
ロイエンタールが468年ものの白ワインをミッターマイヤーの酒杯に注いでやりながら、
「あの方もさぞ迷惑をされているだろうよ。艦隊指揮官ではなく窮屈な礼服を身にまとって使節の随員の一人として赴くなど、あの方には似合わぬ。そうは思わんか?」
「宇宙をかける翼を縛られたようなものだからな、かといって俺たちではどうすることもできん。フロイレイン・フィオーナ・・・・失礼、エリーセル中将の知己でいらっしゃるフロイライン・ランディールならばなんとかできるかもしれんが。」
既に諸提督とフィオーナ&ティアナサイドの間には浅くない交流が出来上がっていた。最初の家こそ提督たちはこの女性陣を警戒し、時にはさげすんだりしたこともあったのだが、彼女たちのミューゼル大将への献身ぶりとその力量を知ってから徐々に打ち解けることができるようになっていたのだ。
「残念ながらアレーナさん・・・あ、いいえ、ランディール侯爵令嬢でも軍務省人事局は動かせませんでした。何しろ今回はブラウンシュヴァイク公を筆頭とする貴族が暗躍していますし・・・。」
そうか、とミッターマイヤーは硬い視線を酒杯に戻した。散々貴族連中と確執があるだけに彼らの我がままぶりが目に浮かんでくるのだろう。
「それと、私の事はフィオーナで結構です。階級が上がったと言ってもそれは一時的なものですし、ミッターマイヤー閣下方がまた私たちの上に立たれます。」
「いや、私などはとてもフロイレイン方にはかなわぬ人間だ。武骨一辺倒の武人でしかないのだから。」
「ご謙遜です。」
「本心からなのですが・・・・失礼、ありがとう。」
ミッターマイヤーは酒瓶を品よく差し出すフィオーナに礼を言い、ワイングラスに静かに注がれる液体を見つめながら、
「それにしても自由惑星同盟はどう出るかな?あっさりと降伏するなどというのはありえぬ話だし、それでは俺としても面白くはない。150年間しのぎを削って争ってきた相手がそのような態度をとるのなら、竜頭蛇尾もいいところだ。」
「可能性は零に近いでしょう。自由惑星同盟とてまだ艦隊戦力を残しておりますし、例のイゼルローン級要塞の建設も進行中だと聞いております。」
ルッツがワインを飲み干したグラスをテーブルに置きながら言う。それに帝国歴470年物の赤ワインをついでやりながら、
「そもそも論としてなぜ彼奴等の領土に使者になど
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