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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第十五話 派遣任務 1
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。都会ッ子のエリオにとっては、自然そのものが珍しいかもしれない。

「ここは、具体的にはどこでしょう?何か、湖畔のコテージって感じですが」

「現地の住人の方がお持ちになってる別荘なんです。捜査員待機所としての使用を、快く許諾していただけたですよ」

ティアナの問いにリインが答えた時だった。

「現地の方…ん?」

アスカが遠くから走ってくる車に気づいた。

「あ、自動車?コッチの世界にもあるんだ」

知識ゼロの為、そんな事を呟いてしまうティアナ。

「……」

アスカの目つきが鋭くなり、イヤーカフに触れようとする。

「慌てないでよ、アスカ。あの車、多分現地の協力者よ」

ティアナがアスカを手を掴んでセットアップを止める。

(なんだろ?さっきからあんまり喋ってないし、ピリピリしてる感じが増してる)

どこか苛立ちにも似た雰囲気を、アスカから感じるティアナ。

「大丈夫だよ、アスカ君。あの自動車の持ち主は、私とフェイト隊長の友達だから」

なのはが言い終わらないうちに、車は目の前まで来て停車した。

「なのは、フェイト!」

「アリサちゃん!」「アリサ!」

車から降りてきた金髪の美女が、なのはとフェイトに抱きついた。

「……悪い、ティアナ。助かったよ」

その様子を見て、アスカが手を下ろす。

「部隊長にも言われていたのに、何だかダメダメだな」

バツが悪そうに、アスカは言う。

「もう少しリラックスしたら?いつもアンタが言ってるでしょ?」

ティアナの言葉に、そうだなと答えるアスカ。どうも調子が出ないようだ。

向こうでは、リインも加わって再会を喜んでいる。

そんな光景を視界の隅に置いて、アスカは周囲に気を配る。

「ってコラ!ピリピリし過ぎ!」

「イテッ!」

ティアナがアスカを軽くチョップする。

「さっき言ったばかりでしょ?緊張感を持っているのはいいけど、少し過剰よ?」

「わ、悪い」

焦るようにアスカが謝る。

「ね、アスカ。何か心配事でもあるの?今日は何か変だよ」

スバルもアスカの様子に気づく。エリオ、キャロも心配そうに見ている。

「大丈夫だよ!心配すんなって。万が一の事を考えてたら、ちょっと過剰反応しちゃっただけだって」

ブンブンと手を振って何でもないとアピールするアスカ。だが、それでみんなの心配する視線は消えない。むしろ、増しているぐらいだ。

「……分かった、言うよ。オレが何で神経質になっているか」

根負けしたアスカが観念して話し出す。

「三年前、オルセアへ半年ほど行ってたんだ。任務でな」

「「「オルセア?」」」

スバル、エリオ、キャロが首を傾げる。

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