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魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第十七話 日常で感じること
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に怪しまれないよう、笑顔で接すると月村は恥ずかしそうに顔を真っ赤にした。
「そ、そんなことないですよ!」
「でも男子の間じゃ流石お嬢様って褒めちぎってたぞ?」
「も、もう……そんな、褒められても困りますよぉ〜」
「にゃはは……でも、すずかちゃんは本当に運動も勉強も凄いよね」
「なのはだって理数系は強いじゃない」
月村を賞賛する高町にバニングスが呆れたように溜息を漏らす。
「文系がダメなんだけどね〜。 運動も得意じゃないから、やっぱりすずかちゃんには敵わないかな」
「そうなのか?」
ここで衝撃の事実。
高町って運動苦手なのか!?
魔導師の素質があるから、てっきり運動も得意なんだと思ってた。
というか俺の知ってる人は皆、訓練もあっただろうけど魔導師で活躍してる人は皆運動が好きだったはず。
例外ってあるものなんだな……。
「そういうアンタはどうなのよ?」
バニングスは目つきを鋭くして俺に話しかけてきた。
しかも一応先輩の俺にアンタ呼ばわり。
そこら辺は気にする方じゃないとは言え、やっぱり警戒されてるというか嫌われてるというか……なんだろうな。
「運動は……まぁこんな感じかな?」
そう言って俺は口頭ではなく手元に有る測定値を記入した紙を見せた。
まだ校庭で行ったやつしか書かれていないけど、充分に伝わるだろう。
それを三人が覗き込むようにして読んでいた。
「普通だね」
「普通ね」
「普通、ですね」
「そりゃ普通にやったからな」
三人とも同じ表情、同じリアクションに俺は苦笑混じりに返答した。
俺は結局、この学校の平均の数値で結果を出した。
きっと雪鳴と柚那も同じことをしただろう。
月村と違って俺は転校生の身だし、ここですごい結果を出しては今後の生活に支障があるかもしれないと思ったこその行動だ。
「勉強の方はどうなのよ?」
「どうだろな。 まだまともなテストを受けてないから、何とも言えない。 まぁ授業内容自体にはついてこれてるから、どうにかなってるんじゃないかな?」
「普通な回答ね」
「ちょっとアリサ!」
バッサリと切れ味の良い発言で切り捨てるバニングスに、隣にいた月村の態度が少し悪くなる。
声を少し上げ、バニングスを睨みつけたのだ。
まさか、怒ってるのか?
「……悪かったわよ。 ちょっと言いすぎたわ」
月村に睨まれ、怯んだバニングスは溜息を漏らし、降参した様子で俺に頭を下げた。
しかし軽く下げてすぐにまた俺を睨みつけてきた彼女の態度に、月村は困り果てた様子だ。
「もぉ……小伊坂さん、ごめんな
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