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魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第十七話 日常で感じること
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たった一日で行われた護衛任務は、俺に様々な衝撃を与えた。
良い経験だったと、本当に心の底から思える。
「……それで、雪鳴と柚那はその頃なにやってたんだ?」
少しだけ感傷的になってしまった俺は、それを振り払うように話題を変えた。
俺一人の話しではどうも盛り上がりに欠けてしまう。
そう思いながら学園前の信号が赤になったので止まっていると、渡った先で見知った少女を見つける。
――――高町 なのはだ。
制服姿の彼女は、他に二人の同い年くらいの少女を連れて登校していた。
雪鳴と柚那の話しに耳を傾けながら、俺は高町とその友人を見つめる。
こうして彼女の『日常』を見るのは初めてだったから、新鮮な気分だ。
だけど高町からしたらそっちにいるのが普通で、俺やフェレットのユーノ、雪鳴や柚那――――そしてフェイトの過ごしている時間こそが異常なんだ。
俺が今見ている高町の姿こそ、彼女が本当にいるべき場所なんだ……って思うと、高町の友人であろう二人の少女に申し訳ない気持ちになってしまう。
一人は金髪の少し強気な雰囲気がありつつも気品あふれる少女。
もう一人は紫色の長髪で、金髪の子とは対照的に穏やかさと気品を感じる少女。
俺たちとは違う、魔法のない平穏で平凡な日々を過ごす少女達。
本来、高町 なのはも同じ立場の少女だったはずなのに、俺たち魔導師の不手際で巻き込んでしまった。
その責任は、高町の教導官をしている俺にもあるんじゃないかと思う。
魔法の世界からは離れさせるべきだと思いつつ、魔法をうまく使える方法を教えている。
そんな矛盾、二律背反の答えを……俺はまだ、出せずにいた。
「……ッ!」
そんなことを考えていると、俺の視線に気づいたのかこちらに手を振る少女が一人。
高町ではない。
紫色の長髪の少女だった。
(視線に気づいた……?)
驚く俺を他所に、高町もこちらを振り向いて笑顔で手を振る。
それを見て落ち着きを取り戻した俺は、動揺が悟られないように笑顔で手を振り返した。
少なくとも俺は、殺気のような気配は何一つ飛ばしてない。
ただただ視線だけ向けて、それ以外は何も送ってなんていなかった。
なんの力もなく、なんの訓練も受けてない人が俺の視線に気づいた?
俺はあまりにも突然の出来事に対応できず、彼女たちは校門を通り抜けて校舎へ向かってしまった。
それと同時に目の前の信号も青に変わったので雪鳴と柚那と共に渡り、校舎に向かいながら考えてしまう。
人は、たまに他者の視線に気づくことがある。
五感以外の第六感みたいなものが働いているのか分からないけど、な
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