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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第48話 逆手
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べるがテレスティーナは次の一手を打っていた。
動かなくなった駆動鎧をそのままに、リモコンを取り出して、スイッチを入れた。
「!?」
テレスティーナがスイッチを押すと、強烈な不協和音が流れ始め、サソリの万華鏡写輪眼が強制的に解除された。

「噂に聞く、キャパシティ......ダウンか......」
木山は不愉快そうに息をしながら、心配そうに少し揺らいだサソリを見上げた。

「良い材料ほど、実験途中で逃げようとするのよね。この研究所の至るところに仕掛けてあるわ」
駆動鎧から降りると、勝ち誇ったように笑いながら俯いているサソリに近づいた。
「くっ..........」
サソリは震えながら、膝を地面につけた。
「テレスティーナ......貴様」
木山が卑怯な手段を講じたテレスティーナを睨みつけるように立ち上がった。
「サソリ君!大丈夫かい」
未だに震えているサソリを庇うように前に立った。
「あら?面白い構図になったわね。レベルが高い能力者ほど良く効くのよねぇ」
更にカチカチとダイヤルを回して、キャパシティダウンの出力を上げていく。

「ぐぅぅ......テメェ」
サソリは、倒れ込もうとする身体を支えるために腕を床に立てるが、上手く力が入らない。

不協和音が部屋中に響き出して、能力者でない木山も身体の怠さを覚える。

「ふふふふ......あの時は動くことも出来なかったのにね。次々と倒れていくガキ共を見ながら茫然自失していたわね」

あの時......教え子を一気に失った悪魔の実験
忘れたくても忘れることが出来ない
何度も、何度も夢に見ては苦しんだ

木山は動けないサソリの肩に触れると、意を決したようにテレスティーナに居直った。
「?!」
「あの時の私とは違う......貴様らの卑怯な企てに踊らされる私ではね」
木山は、意識を集中させた。
先ほど繋いだ光る糸の感覚を思い出して、引き伸ばしていく。

木山の眼が真っ赤に染まり出して、サソリの演算機能と融合させた。
「うっ!」
キャパシティダウンの影響を受けて、木山は床にもたれるように倒れた。

「......フハハ、なんだ?アンタの何が変わったんだ!情けない虫けらのように這いつくばっただけじゃないの」

倒れた木山の頭を踏み付けようと脚を上げるが、横から手が伸びて来てテレスティーナの脚を握り締めた。
「そうでもねぇな」

目の前で膝を着いて苦しんでいたサソリが目にも止まらぬスピードでテレスティーナに回し蹴りをして、壁へと叩きつけた。
「なっ!?」
痛めた首を摩りながら、テレスティーナはキャパシティダウンの出力を上げていく。
しかし、目の前に悠然と歩いているサソリには全く効いていないかのようだ。
「な、何故だ......能力
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