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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第48話 逆手
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イディアで開くわけないじゃん

負傷した右手を氷で覆いながら、腫れた患部を冷やしている。
好敵手でも見るかのように左手を顎に当てながら、強気な笑みを浮かべた。
「......やるな明智君。だが、諦める訳には......」

その直後にウィーンと駆動音がして、研究所の扉が開いた。
「へぇ?」

******

首をワイヤーで締め上げられていた木山を助け出した砂鉄は、集まり出して赤い髪の少年を形成し出した。
「大丈夫か木山?」
ワイヤーを木山の首から外しながらサソリは訊いた。
息を切らし、木山は蹲りながらサソリの質問に応えようとするが、呼吸優先にした口は思うように働いてくれない。
「はあはあ、サソ......リく......ん」
動き、反応する木山の様子にサソリはホッとしたように木山の頭に手を置いた。
「良くやった。後はまかせろ」
不敵な笑みを浮かべると、駆動鎧を懸命に動かそうとしているテレスティーナと向き直った。
サソリの意表を突いた行動に目を丸くする木山。

なんだろう?
見た目は明らかに年下のはずなのに、時折自分より大人のように感じてしまう

木山はサソリの手の温もりを感じながら、サソリの頼もしい後ろ姿に見惚れた。

な、何が起きた?
何でここに急に標的(ターゲット)が出現したのよ?

テレスティーナは、些か停止しかけた頭を理解不能な事象を引き起こしている現実へとシフトさせようとする。

サソリの紅い瞳が妖しく光出して、サソリの視点移動するたびに二筋の燐光となってテレスティーナの好奇心が止まらなくなっていく。
「ふふふ......」
テレスティーナが顔を歪ませる程に破顔した表情を浮かべた。

あの眼だ
あの眼を手に入れることが出来れば
ゼツという協力者が言うには......

絶対的な力が欲しいと思わないかい?
なら、この映像を観てごらん


渡された映像には、2人の男が滝で決闘をしている映像だ。
1人は木を操り、もう1人は紅い瞳をして莫大なオーラを見に纏い攻撃をしていた。
音声は無く、映像だけが淡々と流されている。
黒い玉に蒼く燃えたぎる剣を貫かせて、鎧武者の男に繰り出した。
鎧武者の男は、指を噛み血を流すと地面に突き刺した。
すると、鎧武者の男の前に何重もの分厚い門が出現し受け止めた。
門にぶち当たると軌道が変わり、陸地の形が大きく変わった。

映像は髪の長い男の眼のアップで止まり......
「この眼を手に入れることが出来れば、この力が手に入るよ」
妙に肌が白い男がそう教えてくれた。


そして、全く同じ文様が彫り込まれた眼を持った少年が目の前にいる事に興奮を抑えることが出来ない。
「?」
笑いだしたテレスティーナにサソリが疑問符を浮か
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