暁 〜小説投稿サイト〜
ゲート 代行者かく戦えり
第一部:ゲート 開けり
我らレジスタンス組織「自由の民」
[3/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
他の亜人達が全てそれに加わって手が付けられなくなる前に潰そうと幾度も試みた。ハリョの連中を鉄砲玉として送り込んで現地でのスパイ行為や破壊活動を行わせようとしたり、
彼女たちに加わろうとする他の亜人達が住む集落を襲おうとしたりと、思いつく限りの嫌がらせを行おうと試みていた。


しかし、その行為は全て失敗に終わった。まずハリョの連中は今まで同じ亜人からも弾圧を受けていたので任務を全うするかと思われたが、
忍び込もうとしたり襲い掛かろうと準備していた彼らを仕掛けてあった隠しカメラからの報告で、
現地で仏教とキリスト教という異教を布教していた2人のとあるサーヴァントが一行の下に駆けつけて見事撃退されて逆に説得され、今まで通りの生き方では何時まで経っても自分たちの置かれた境遇は変わらないと悟り、
逆に彼女たちの仲間となって協力してその目的を達成する事で変えようと決心し、帝国軍の情報などを手土産に監視役の帝国貴族を殺してその生首を持って寝返ったのだ。


次に他の亜人の集落への襲撃は、予め青年が予測していたので集落は全て家屋や住人ごと全て消え失せており、逆に地雷など罠が仕掛けてあたので数十人の死傷者を無駄に出す結果で終わった。とある魔術によって施設ごと彼女らの本拠地へと移転させられた多くの亜人達が保護され、代償として色々な手段を通じて権利獲得の闘争へと協力する事になった。






 この頃になると勢力が次第に大きくなったので、彼女たちは何時までも無名なのは色々と不味いから正式に名前を決めようと3回にも及ぶ会議の結果、

『自由の民』

という組織名が決まった。


{このファルマート大陸に暮らす全ての種族は自由であり、
それを遮るものには死を!}というスローガンを掲げ、彼女たち・彼ら達は全ての亜人達に同盟を誘うと同時に「帝国」に対し宣戦布告をした。そして一先ず一行は地盤固めに専念し、積極的に領土に攻め入ろうとはしなかった。この動きと声明に対し「帝国」は非難声明を出したものの、先の被害などを考慮して積極的に討伐軍を出そうしたり、諜報活動は一応行うが破壊工作や買収などの行為はしなかった。


何しろ一行が反旗を翻して自由の民と名乗りだした頃に件の黒王軍が暴れ始めたので、一応大人しくしだした連中と黒王軍を同時に敵に回すよりも、ある程度妥協してそのまま静かにしてもらい、2つの戦線を抱える羽目になるのを防ごうと上層部がそう考えていたからだ。なので自由の民は静かに他の帝国領へと浸透し、
現地の亜人や祖国に不満を持つ人間をどんどん自分たちの勢力範囲内へと招き入れたり、辺境地を次々と征服して帝国の役人や軍隊を壊滅させて勢力を拡大していった。やがて帝国領の約15%を支配地域に治め、一種の国と化す様になった。


同時に
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ