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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十一話 人選は重要です。
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帝国歴486年5月6日――。
リヒテンラーデ侯爵の勘違い(?)という結果から、ブラウンシュヴァイク公、リッテンハイム侯爵が自由惑星同盟に対しての使節の団長、副団長になることが決定してしまった。二人の大貴族が黒真珠の間の前にある大扉の前で叫びまくっている間に、リヒテンラーデ侯爵はかねて召集していた閣僚たちと皇帝陛下の御前で短い協議を開き、あっさりと二人を使者とする旨を決定してしまったのだった。
それから先はもっと早かった。直ちに文官武官が召集され、皇帝陛下直々に、しかも黒真珠の間にて文官武官がと列する中を正式に使者とする勅命を言い渡されてしまった上「大貴族の長として国政を支えてきた卿らに卿らの才幹と努力に期待するところ大である。これ以上の無益な争いをすることは余としても望まぬところである。自由惑星同盟の反徒共を降伏させ、持って銀河の戦争を終結させよ。」と、手厚い言葉をかけられた以上は、後に引けない状態になってしまった。
その場で「自由惑星同盟特務派遣大使」「自由惑星同盟特務派遣副大使」に任命されたブラウンシュヴァイク公とリッテンハイム侯爵は逆上する頭を懸命に落ち着かせようとしながら、宣誓書に署名した。
(もっとも、その宣誓書を隅から隅まで見まわさなかった二人はのちにこのことを後悔することになるとは知る由もない。)
ブラウンシュヴァイク邸――。
ブラウンシュヴァイク公は獣のように居間を行ったり来たりしていた。ドスドスという音が今にも響き渡りそうなほどである。
「なんということを引き受けられたのです、叔父上!」
フレーゲル男爵は憤懣やるかたない顔をしながら叔父を責めていた。それもそのはず、本来であればマインホフ元帥とラインハルトたちを使者にするところを、どこがどう間違ったのか、はたまた悪魔が操作したのか、ほかならぬブラウンシュヴァイク公本人にその災厄が降りかかってきたのだから。
「仕方がないではないか!あのジジイ一人ならともかく、皇帝陛下の御前で、しかも文武百官がと列しているさ中で勅命をいただいた以上は、やるしかないではないか!!」
半ばヤケクソ気味に声を張り上げるブラウンシュヴァイク公。リヒテンラーデ侯爵ともども二人にすれば文武百官を前にしての宣誓書への署名によって、退路を断たれたと観念していたが、これだけでは終わらなかった。
疲労しきった二人が、ノイエ・サンスーシから一歩出たとたんに、TVクルーやリポーターたちに囲まれてしまったからである。それもこれもアレーナやマインホフ元帥、そしてそれらと気脈を通じていたリヒテンラーデ侯爵がテコ押しした結果、しゃしゃりでてきたマスコミであった。
「ブラウンシュヴァイク公!今回の和平交渉使節をお引き受けなさったのはいかなる御心境からですか!?」
「噂では皇帝陛下直々にお手を取られ、お言
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