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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十一話 人選は重要です。
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葉をいただいたとか!」
「大貴族の長として自由惑星同盟を称する不埒な反徒共に対していかなる意気込みで向かわれますか!?」
「交渉を成功に終わらせるご自信はおありですか!?」
あっけにとられている二人に、次々と質問をぶつける報道陣。ブラウンシュヴァイク公とリッテンハイム侯は、数年前のカロリーネ皇女殿下の事件のことを思い出さずにはいられなかった。あの時はマスコミを利用する立場であったが、今度はそのマスコミが手ぐすね引いて獲物を待ち受けるハンターに見えてしまう。
だが、そこは大貴族の長である。ブラウンシュヴァイク公は内心ヤケクソに叫びまくりたい思いだったが、顔には出さず、必死に平静さを装って応え始めた。別に平民に対して気を使ったのではない。自らの醜態が他の貴族にさらされることを何よりも嫌うゆえである。
「うむ、今回の和平交渉については、まず御聖断をなさった皇帝陛下のご決断に敬意を表するものである。いかに反徒共とはいえ、これ以上無用の血を流せば、双方に多大な害が及ぶであろう。それを考慮した陛下の慈愛の深さ、聡明さには感服しておる。また、非才の身である儂に大役をお与えくださった皇帝陛下のご期待を裏切らぬためにも、このブラウンシュヴァイク、帝国貴族の名に恥じぬよう、粉骨砕身、務めを果たす所存である。」
おおっ!!という報道陣の歓声に、まんざらでもなさそうな顔をするブラウンシュヴァイク公。次に、リッテンハイム侯にマイクが向けられた。
「儂もブラウンシュヴァイク公ともども和平交渉使節の副使となった。意外なことであったが、数ある貴族家の中から我がリッテンハイム侯爵家をお選びなさったことは帝国貴族として非常な名誉である。この陛下のご期待に一心に応えることこそ、帝国貴族としての忠誠であると儂は信じる。願わくば今回の和平交渉により、銀河が統一され、再び戦乱の起こることのないように、ブラウンシュヴァイク公ともども粉骨砕身、身を賭して任務を全うしたい。」
この言葉もブラウンシュヴァイク公に負けないくらいの歓声によって迎えられた。ほっとした二人に救いの神が現れた。ノイエ・サンスーシの近衛兵たちが「直撃インタビューはこの辺で終わりだ!追って正式な会見を行う!さぁ、下がってくれ!」と連呼しながらブラウンシュヴァイクとリッテンハイムの迎えの車まで防護壁を築き上げてくれたのである。
「失礼する。失礼する。失礼する。」と連呼しながら、報道陣をかき分けかき分け、二人はそれぞれの車に乗り込んだ。

車が動き出し、マスコミの眼から触れないところまで来た二人は、ぐったりと目をつぶり、だらしなく体をシートに預けてしまった。




そういうわけで、ブラウンシュヴァイク公としては対外的には「皇帝陛下の勅命を受け、感激し、粉骨砕身して任務に当たる帝国大貴族の長」として振る舞わなく
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