書の洞
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太で作られた雑な鳥居が連なる様は、神社というよりアスレチックのようだ。
「俺が玉群に生まれる毎に、参道の鳥居を一本ずつ増やしている」
以前、奉がそんなことを云っていた。鳥居の数は37本。奴の言い分を鵜呑みにすれば、奴はもう37回生まれ変わって、ここに奉られていることになる。ダライ・ラマかよ。
―――俺、あの家怖いわ
あの日の、父の言葉が頭をよぎる。『奉には、この子が必要なんです』という、奉んとこの母さんの言葉と共に。生まれ変わり云々の話は眉唾としても、玉群に何かあるのは間違いないだろう。『奉』は名前というより恐らく、役職のようなものなのだ。
まぁ、俺には関係ないし、俺の最優先ミッションは、奴に期末試験を受けさせることだ。
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