覇王〜小さいおじさんシリーズ12
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よ!」
襖の陰から、叱咤の声が飛んだ。この声は…どこかで。
「yo俺のソウルフルなビートのライミング」「それはマキシマム殿に聞いて頂きなさい!」「チェキラ」「駄目です!」
あれ?この声どうも…白頭巾に似ているんだが…。
暫く熱いビートの押し問答が繰り広げられたが、やがて鈴のビートのライミングとやらが遠ざかっていった。
「諸葛瑾殿…恩に着るぞ」
あー、やっぱりあの苦労人か。あっちでも苦労しているのだな…。白頭巾が小さく舌打ちした。
「―――面白くなるところだったというのに、空気の読めぬ兄よ」
「…月イチの定例会、泣くまでイジり倒してやるからな」
豪勢が名残惜し気に襖を覗き込むが、もう誰も居ないようだ。
「…ま、よかったのではないか。あの男が家督を継がなくて。呉、えらいことになってただろうなぁ」
白頭巾が再び笑いながら崩れ落ちた。端正は深く、深くクッションに沈み込んだ。返す言葉もないようだ。
DJマキシマムが何処に住んでいるのかは知らないが、ここ以外にも『彼ら』の出る部屋があることを知った。
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