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ヨハンだがこんな状況を覆す
彼は迦楼羅であり、龍であり、大狼でもある
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 オービタルリング状のメメントモリ。その近くの連邦軍巡洋艦。
アーサー・グッドマンからの通信にアーバ・リント少佐は答えていた。

 「リント少佐、状況はどうか?」

目の前では、作業をする兵士達。それを見ながら。

 「予定通り、滞りなく進んでおります」

リント少佐は、その顔に薄笑いを浮かべながら報告する。

 「状況が整い次第、報告せよ。私が直接指揮を執る」

 「了解いたしました」

グッドマンも笑みを浮かべながら、地上を見やる。

 「見ておれ、統一政府に仇なす者どもよ
 これから、お前たちが受けるのは、天からの雷……神の裁きだ」

 彼らは自覚していない。自らの言う力は己が持つ能力ではない。与えられたに過ぎず、【そいつ】を理解していない
別段二人には能力はない。
パイロットとして優れている訳ではない。
指揮官として特筆する頭脳があるわけでもない。
そう、覚悟!!
自らが心の奥底で思う、弱肉強食の道理。
その道理に、自らも当てはまるという大馬鹿野郎だという事を…。


 そんな通信をハッキングして見ているヨハン。

 「小っちぇなぁ、おい。闘争の覚悟が!ない!
 弱者をいたぶり、悦に入ってるだけの小賢しい存在」

 (いつの世も、いるものだ。自らの手で行い!自らの手を汚し!自らの命を賭け金として差し出す。
 そんな戦の道理すらわからん奴はいつでもいる)

 「いつから軍隊、そして政府はここまで落ちたのだか…」

 「で?ヨハン兄どっちに行く?」

 「無論、両方だ。イオリアはソレスタルビーイングに連絡を」

 (相分かった。タチハロ、準備をするぞ) 「了解です〜!」

 「私は少年の方へ行かせてもらおう」

 「わかった。ミハエルとグラハムは高速艇で出撃だ。
 他はあのメメントモリをぶち壊しにいく」

 リント少佐に迫るわ【金翅鳥】と連邦に恐れられる。ヨハン
彼は龍になりて、彼の眼前に立つだろう。そして見る。宇宙を切り裂くような白光を。

 名をリンドヴルム Typeガンダム

伝説上では大蛇、あるいは翼を持つドラゴンであるとされ
ワイバーン等と同様、その紋章は雄々しさと容赦のなさを表したとされる。
その名に違わぬ能力を見る料金として、命を…リント少佐の命はなくなるだろう。


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