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ヨハンだがこんな状況を覆す
無自覚な悪意、その結果
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 「なんじゃ、これは!民主主義ではなく独裁ではないか!」

 「まさか、叔父がここまでやるととわ…」

 「(まったく、これの背後にイノベイドがおり、しかも首魁がわが友のDNAの者とわ…)」

 「あら〜、本当軍に戻らなくてよかったわ〜」

 「ちょっとアロウズ本部にドーバーガン打ってこい、ニール」

 「いやいや!ダメですってエイフ爺!」




 そんな中、アロウズのトップが経済界のパーティーに出席するという、情報が小娘からもたらされた。
だが、そんな物は既に知っている。…小娘はシカトされた。


 「まさか、王 留美がアロウズに協力していたなんてね」

 「ヨハンが、5年前から忠告していた事は事実だったという事か」

 「オービタルリング上にこんな物を…」

 「しかも、沙慈の彼女であるルイス・ハレヴィまで出資。…やはり世界は歪んでいる」

 「でも、ヨハンさんからある程度の痛みは、世界は理解しなくちゃって言われてますしね」

 「なんぎなものさ、なまじ予想が出来る分下手に動けないってのはな」




 ルイスの情報を見せられた沙慈は、落ち込んでいた。

 「まさか、ルイスがアロウズに遺産をつぎ込んでいたなんて…」

 「その、ルイス・ハレヴィが差し出した金は、反政府運動鎮圧という虐殺行為を援助している。
 彼女は、彼女自身が憎む行為を、行っているという矛盾に気が付いていない」

 「本当に僕たちは、何も考えてなかったんだね」

 「それがわかるだけ成長したという所だ」



 そんな中、CBの面々はパーティーに出はしないが遠目から見る事にした。
ガンダムを2機発進させ、遠目から監視。

 彼らの背後、立っていたのはリジェネ・レジェッタ。
ティエリアと同じDNA、塩基配列パターン…0988タイプ。
ヴェーダとリンクしているリジェネが見ている視界は勿論、リボンズにも伝わっている。
残念な彼女は、それに気が付いていないのか。はたまたうっかりしていたのは分からないが…。

 「ふふ、やっと会えたね。同胞、ティエリア・アーデ」

CBは自身の目でイノベイドと対面する事になる。

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