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ヨハンだがこんな状況を覆す
無自覚な悪意、その結果
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 アロウズと交戦し、GNバンガードとプトレマイオス2号は海中を進んでいた。

 「おいおい、FFの奴ら動きが違いすぎるぜ、どういうこったい?」

 「彼らは我々の持つ動力の他にエネルギーを持っている。それに技術もだ」

 「そうだね、粒子の色も僕たちのとも、連邦のとも違うしね」

 「今の我々の、マイスターとしての能力では、あの動作は不可能に近い」

 たとえ重力制御システムを組み込んだとしても、高速機動戦闘を行える体ではない自分たち。
ヨハン達からすれば、CBのガンダムの性能が最低ライン欲しい所だろう。

 そんな会話をしていると、スメラギからアレルヤに、FFの母艦GNバンガードにピーリスが居る事が伝えられた。

 「ヨハン、……聞いていいかな?」

 「彼女は保護者である、セルゲイから頼まれてね。」

 「まさか、貴方にまた会えるなんてね…」

 「マリー?!」

 「今の私はマリーでもありピーリスでもあるのよ」

 「何故…君がソーマ・ピーリスだったんだい?」

 「…おそらく、違う人格を植え付け、失っていた五感を復元させたんだと思う…
 超人機関は、わたしを超兵として軍に送り出すことで、組織の存続を図ろうとしたのよ」

 「何て卑劣な」

 「高い能力を、人工的に植え付ける事はかなりのリスクを伴う。超人機関の人間たちは愚かだな」

 「でも…」
 「そのおかげで、あなたの顔を始めて見ることができた。あなただって、すぐにわかった…
 脳量子波のおかげかしら?」

 「僕も、君と言葉が交わせるようになるなんて、思ってもいなかったよ」
 
 「ねぇ、わたしにも聞かせて
どうしてたの?超人機関を脱出してからの話を」

 

 俺は一旦、二人だけにするため部屋を出た。

 「ヨハ兄、なんかラブ臭凄いんだけど」

 「そっとしておいてやれ、感動の再開なんだからな…」


 そんな会話をし、アレルヤのもう一人の人格は眠っているだけという情報を伝えて
アレルヤが母艦に帰還した後、テレビである発表がされる。

 
 「中東再編計画は、完全統一を目指す地球連邦政府にとって、当面の最重要課題です
民族的、宗教的に対立する国家間は、連邦軍によって国境線を確保、事態の安定を図ります
また、国内紛争に関しては、対立民族の一方をコロニーに移住させることも視野に入れ……」

 「兄貴〜、これと同じ事やった国なかったっけ?」

 「あぁ、一昔前にあったな。恐らくエイフやイオリアなんかは怒ってるだろうな」

 「うわ〜、想像できちゃう。ホリーさんも怒ってそう」



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