人が持つ可能性
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「貴様たちが、ここの情報を洩らしたのか」
「そんな事はしていない」
「貴様らのせいだ!貴様たちのせいで死んだ」
CBと俺達FFの母艦、共に合流し物資を運んでいるが、カタロンの基地はボロボロだった。
ミハエルが鹵獲したオートマトンも、破壊しようと彼らは詰め寄ってきたが却下した。
オートマトンのプログラム構成、そして内部データを見る事が出来れば、対オートマトンプログラムを組みやすくなるためだ。
そして、カタロン基地があわただしい中…
「で、どうだ俺が言ったことがわかったか」
「こ、こんなことになるなんて思ってなかったんだ!」
「なら何故、彼らに説明もせずその場から立ち去ろうとした」
「ぼくは、ぼくは戦いから離れたかっただけで」
「なら、逃げて逃げてどこへ行く。君の無自覚な悪意が彼らの命を奪うという結果を生み出した。
その命の重みから逃避し続けるのか?君が例え一時逃げたとしても、また同じことが起きるだけだ君自身が変わらなければな」
「ぼ、ぼくは……そんなつもりじゃ…」
「そうか、なら教えておこう君の姉が殺された理由をな」
「!!」
「君の姉はCBを追っていた。そして組織に不都合な事まで無邪気に調べていた。結果は君も知っての通りだ。
真実を追い求める。結構な事だ、だがその行いが招く結果を君の父と姉は全く考えていない。そして過去から全く学んでいない。
君もそうだ。過去から何も学ばず、対岸の火事と決め込む。いい加減理解しろ、君は好むと好まざるとに関わらず当事者であることをな」
「くぅ…あぁあああ……!!」
「今は好きなだけ泣いて考えろ。自分が今後どうしていけばいいかをな」
「厳しいな、君は」
「ティエリアか、期待しているからこそ、俺は物事から目を背ける事を許しわしない」
「ヨハン、お前は神になったつもりか」
刹那か、まぁそう見えるかもしれないな。
「俺は俺自身の神ではある。だが人は誰しも自分の中に神を持つ」
「俺は知った。神等この世のどこにもいないという事を。それは違うのか」
「刹那、君にも神はいる。君の中の可能性という神が」
「可能性……」
―――――――――――――――――――――――――――――
「アザディスタンがやはり攻撃を受けていたか、連邦の仕業か」
「わからない、ヨハン…」
少しは考えよう刹那…。そんな無垢な目で見られても困る。
「はぁ…十中八九そうだろうな。連邦に加入しなかったアザディスタンは、邪魔だからな彼らから見れば」
「スメラギさんから暗号通信だ。トレミーへの帰還命令だ」
「
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