考える事を放棄した人間は動物に劣る
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れない状況、しかも狙われていて呑気に生きていけるのか」
「そんなのわからないじゃないか!」
「あぁ、わからないね。だけど同じ様に俺達の苦労をお前も知らねぇだろ」
「そうよ!もっと言ってミハ兄」
「はぁ〜、やめろお前たち」
「貴方たちが、それがなくてはいけなかった事はわかりました。ですが、貴方たちはこの力を何に使うのですか?」
マリナが俺達に聞いてきた。
「無論、自らの自由を勝ち取るため。そして産まれた物の義務を全うするためです」
「義務とは…」
「世界を今より良くするという事です」
「それはつまり戦うって事じゃないか!」
「お前に何かを言う権利などあるか!」
俺は沙慈の襟を掴み、壁に押し当てる。
「いいか。お前はただ与えてもらう事に甘んじ、何もしようとせず。剰え他人の批判だと?甘ったれるな。
五年前、CBが武力介入をしなければ、世界の問題は取り上げられず国民はそれに向き合う事もしなかっただろう。
そんな世界を良しとしたのはお前たちだろう?それが親しい者が死んだから、俺は被害者だってツラで喚く。
いい加減理解しろ。世界はそんな甘くはないって事をな」
沙慈を放し、俺はその場を離れる。
「あ〜あ、兄貴ガチ切れだよ」
「しょうがないじゃん、ヨハ兄がやってなかったらあたしもやってたし」
「貴方たちは過酷な道を歩んでいるのですね…」
「ビアンが言ってたけど、平和に溺れるなって言ってたし」
ミハエルが放ったビアンの言葉に、マリナは深く考えさせられる事となった。
「いや〜ヨハン君のさっきのセリフは耳が痛いよ」
「私もだ。精進せねばな」
それから数刻のち、CBが接触したカタロン基地が、襲撃を受けるという報告がなされる。
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