成層圏の向こうからドーバー砲
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ニールの機体が完成し、グラハムの方も試作機が出来上がった。
二人に機体を試してもらうため機体を見てもらう事にした。
「ニール、お前の機体はビット、そして貫通力を高める方向に設定したドーバーガン。
そして左手のシールドはGNフィールド作成可能な物にしてある。いざという時はHAROにサポートを頼んで操作してもらえ」
「こいつはとんでもねぇな、ドーバーガンってあれだろ?チャージした一撃でコロニーレベルを落とせる」
「そうだ。超遠距離射撃に向いてるだろ?」
現在この倉庫には俺とニール・グラハムしかいない。
他の研究班、実働部隊は各々好き勝手やっている。
「うし、HARO!早速シミュレーター使って試すぞ」 「リョウカイ、リョウカイ!」
「私の機体はまだ完成していないと聞いていたが?」
グラハムのいう通り、本来の軍であればこの機体は殆ど完成と言ってしまえる。
だが自分で言うのもなんだが…技術者がすごいからな。この程度で満足は我々はしない。
「如何せん、フラッグを元にすると装甲が薄すぎてな。取りあえず可変機能を維持してここまでは形にした」
ブレイブより少しボディを暑くした感じになっていた。
ドーベン・ウルフのバックパック装備と同じ様に、背中には小型GNミサイルを搭載。
射撃武器には使いやすさを追求した凡庸ドーバーガンが装備されている。
「ふむ、感謝する。あとで報告させてもらおう」
「楽しみにしているよ」
既にグラハムは目の前の機体に興味津々らしく…早速コックピットに入りシミュレーションを始めた様だ。
さて、以前にビリー達と会いに行ったが…予定が詰まっている今。さっさと会いに行かなければな。
―――――――――――――――――――
既に世の中では、独立治安維持部隊アロウズが虐殺行為を行っている中。
俺はビアンに体を任せ、眠っていた時の事を思い出していた。
【よぅ、久しぶりだね】
(まさか、また会うとはな…何の用だ)
【ははは!これは嫌われたね。ま、ちょっとね君の目の機能を解放しようかとね】
「……どういうつもりだ。既に記憶の共有という物を貰っていたはずだ」
そう、『コイツ』。というかこの場所と性格には言うべきかもしれないが。
基本的には、等価交換の様な原則で存在している場だ。
それが、何もなしに…。
【へ〜、確かにそうだね。だが今回は時期が来たら外れる機能だったって事だよ。
君の能力が上がったことにより、行使可能になったんだ。認識した物を別空間に収納、また転移させる事が可能なんだ】
「成程な…俺の空間認識等が上がったからか…」
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