機動戦艦ナデシコ
1435話
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全て同じ方法で干渉してくるのであればまだしも、それぞれが別の方法で干渉してくるのだから、それを防ぐのは難しい。ただまぁ……
「技術班に期待ってところか」
俺が言えるのはそれだけだった。
実際問題、技術班に何とか出来ないようならどうしようもないというのが事実ではあるが。
「期待してくれるのは嬉しいけど、こればっかりは良く言っても対処療法にしかならないのよ」
技術班に所属する技術者としては、やっぱり悔しいのだろう。マリューはいつも浮かべている穏やかで優しげな表情の中、目に鋭い光を宿す。
この辺技術班のNo.2としてのプライドもあるのだろう。
そんなマリューに対し、俺がやるべき事は決まっていた。
「分かっている、マリューを含めて技術班を全面的に信頼してるからな。お前達なら何とでもなるだろうと思ってるよ」
そう告げる事だ。
実際、それは間違っている訳ではない。冗談でも何でもなく、シャドウミラーの技術班よりも優れている技術者達というのは見たことがない。
いや、単独でなら技術班に対抗出来るだけの人材がいるのは知っている。それこそ、フィリオとかロイドとか。
けど、シャドウミラーの技術班はそんな人物を吸収しながら大きくなっている。
個人としてなら対抗可能かもしれないが、同じような才能の持ち主が何十人もいるんだから、対抗する術がないのは間違いがない。
「……ありがとう」
そっと体重を預けてくるマリュー。
マリューの身体から漂ってくる、毎晩嗅いでいる香りと柔らかさを堪能していると……
「マリュー、イチャつくのは夜にしてくれない?」
苦笑を浮かべながらレモンがそう告げてくる。
その言葉にマリューは少し恥ずかしそうにしながら俺から離れていき……
魔法球を含めたチューリップ、ヤンマ、カトンボの生産プラントの設置が終わり、無事稼働するのを確認するのだった。
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